約束の…
- スレ9-416
 
- 約束の…
 - 14/01/30 21:13:58
 
 BW2第2話のパロです 
 “When you grow up,would you marry me,Hikari?”(ヒカリ、大きくなったら結婚してくれる?) 
 “Yes,I will!I want you marry you too,Satoshi!”(いいよ、サトシ!あたしもあなたと結婚したい!) 
 …あなたは覚えてる?あたしと交わした約束を。  
 
- スレ9-417
 
- 約束の…
 - 14/02/01 11:46:09
 
 あれから1~2年経った。シロナさんに、イッシュへ連れて来てもらって、今はジュニアカップにむけて修行中。 
 その真っ只中、あなたに再会するなんて、この時は思ってなかったよ。でも…。 
 「悪いけど、アイリスは渡さない。振り向かせんのは俺だぜ、デント」ベーッ 
 「うぅっ…」 
 「い、いい加減にしなさいよ!全くもぉ~」 
 あなたは『アイリス』に恋をした。あなたの視線の先に、あたしはいない。 
 あのときの約束、どうなったの…? 
 今も、前からも、いつもあなたは“Stay in the my heart”,あたしの心の中に、ずっと留まってる。ねぇサトシ、あたしを思い出して。それまで何度だって、あたしはあなたに恋をするから。  
 
- スレ9-418
 
- 約束の…(会話only編)
 - 14/02/01 16:38:30
 
 アイリス「ヒカリ?」 
 ヒカリ「…」 
 アイリス「ヒカリってば~。…もうっ!ヒーカーリーっ!」ドンッ 
 ヒカリ「ほへぇ!?」 
 アイリス「さっきからずっと呼んでんのにぃ~(怒)」 
 ヒカリ「あっ、ごめん。で、どうしたの?」 
 アイリス「相談。見てアレ」 
 ヒカリ「あ…れ?」 
 デント「な、な、何でアイリスじゃなきゃダメなんだ!他の人でも、い、いいはずだよ!?」 
 サトシ「お前に言う義理はないぜ。誰が誰に恋しようが勝手だし?」 
 ヒカリ「あ、アイリス、その…。『アレ』って、どれ?」 
 アイリス「あの二人。いっつも口喧嘩ばっかしでさ~。なぜかそのワケが決まってあたしだし」 
 ヒカリ「そ、そっか…。あたしも本心、どうにかしたいけど…。ゴメン!ムリよ!」タッ 
 アイリス「ヒカリ!?」 
 男子「えっ?」←状況を把握できない    
 
- スレ9-419
 
- 約束の…(サトシ目線)
 - 14/02/01 16:58:34
 
 どうしたんだろう、アイツ。急に泣きながら逃げるように外へ走るなんて。 
 そう思ったとき、いつも夢に見るぼやけた面影が浮かんだ。見た目は…。 
 ーーーー青くて艶のある、黄色く小さい飾りがついた長い髪、白地に薄い桃色のアクセントがついたニット帽、手首に光る、ピンクのポケッチ… 
 え?じゃあ何でアイリスが好きなのかって?うーん…。その辺は、正直答えかねる。…って、アイツも同じ!まさか、まさかまさかまさか!?いつの間にか追っていた、アイツーーーーヒカリの背中を。 
 「待てよっ!」 
 「さと…し?」  
 
- スレ9-420
 
- 約束の…
 - 14/02/01 17:27:39
 
 「さと…し?」 
 「ヒカリ、だよな?違う、のか?」ハアッ、ハアッ(走ったので、息があがってる) 
 いきなりの言葉がコレ。覚えてたんだ、約束。でも、聞きたいことは、そっちじゃない。何でアイリスと付き合おうと考えたか。 
 何であたしがわからなかったか。その答えが知りたいの。な…んで…よ? 
 「…んでっ」 
 「えっ?」 
 溢れる涙を、必死にこらえた。そして、あなたにこう訊ねた。 
 「な…でっ、…たしがっ、わか…なかっ…の?…んでっ、ア…リスとっ、…きあいた…った…の?」 
 ああ、言葉にならない。自分でも何を言ってるのか、全然分からない。でも、あなたは動じずにこう答えた。 
 「違うとこ、多すぎたんだよ。顔が大人っぽくなってたし、声も少し違った。こんなに違ってりゃ、分かんねーっつーの。 
 それと、多分だけど、何となく、アイリスがお前と同じように見えた。きっと、それだからかな?」 
 あなたはそれを言い終えると、困ったように、あたしに優しく微笑んでくれた。大人なあなたが見れた気がして、嬉しかった。 
 そして、夕闇に紛れる互いの姿を求めあい、互いを強く抱きしめた。あなたは、あの時の『結婚』の約束を、そっと囁いた。