泣キ虫ノスキキライ、彼氏トノサヨナラ
- スレ9-421
 
- 泣キ虫ノスキキライ、彼氏トノサヨナラ(設定)
 - 14/02/02 00:16:44
 
 サトハル、サトヒカ、サト←ハルの三部構成になってます。 
 ハルカ 
 強がりなコーディネーター。 
 サトシ 
 ハルカの元カレで、意外と泣き虫なトレーナー。 
 ヒカリ 
 サトシに想いを寄せられる、シンオウの少女。  
 
- スレ9-423
 
- 泣キ虫ノスキキライ、彼氏トノサヨナラ(サトハル編)
 - 14/02/08 00:06:11
 
 これで終わり。でも、泣かないの。泣いちゃ、ダメなんだ。 
 ハルカ目線 
 ねぇサトシ、私が泣き虫な君にできることと言えばね、一緒になって涙をこぼして泣くことだけ。 
 2人一緒に泣いて、そのあと、決まって「おかしいね」って言いながら笑ってるの、いつの間にか。 
 お揃いで買った、この指輪。静かにポッケに突っ込んだその時、海の波が運んでくる潮風に髪を撫でられた。 
 「サヨナラ」っていうだけで強がる君に、私もうつむいて同じことを言う。 
 サトシ目線 
 なぁハルカ、俺が強がりな君にできることと言えば、ただただ一緒に笑う事だけ。 
 思い出の歩道橋の先の、家路を見据えた。夕闇とやわらかい日差しが、美しい景色を生み出してる。 
 君が俺の前から姿を消した。その数秒後、ひとりでうつむいて、泣いた。君の「スキ」が少しずつ零れ落ちていく…。 
 そんな時だった。また君にあった。   
 私は、君にこう言った。 君は、俺にこう言った。 
 「泣き虫に、涙止まる魔法をかけてあげる。私と同じ顔をすればいいの。笑うかも、サトシ!」って。 
 涙が目にたまってたけど、静かに微笑んだ。そして――――― 
 別れの時。最後に、告げた「じゃあね」。それと、二人同時に言った言葉。 
 私は、君は「ごめんね」、俺は、君は「ありがと」。 
 これで終わったんだ。でも、泣かないぞ。泣かずに、笑う。  
 
- スレ9-427
 
- 泣キ虫ノスキキライ、彼氏トノサヨナラ(サトヒカ編)
 - 14/02/11 01:49:45
 
 「スキヨ」「キライ」、分かんない。キライ。「スキダ」以外アリエナイ! 
 ヒカリ目線 
 旅を一緒にすることになったのは置いといて、アイツの「告白」ってやつが頭から離れない…。返事を言おうとしたその時、 
 「住むなら、カントーあたりで、子供は大体三人かなぁ?」何て言いだした。 
 勝手に話創んないでよ。だいじょばないって(呆) 
 サトシ視点 
 可愛い、ステキ、君はそう言ってる。その目線の先には、「レインボークウォーツ」。買っちゃおっかな♪ 
 「ほいっ」「え?」欲しそうに見てたから買った。そう説明すると、高くなかったのか、と君は慌てる。こんなの、ヘッチャラだぜ! 
 その時に、君に「心から愛してるんだ」って、伝えた。   
 オ互イガオ互イノ優シサヲ知ッテシマッタ。ダカラ君二、恋ヲシタ。 
 あたしは「スキとキライ、どっちか分かった。スキよ、サトシ」って、伝えたの。 
 俺は「スキ、以外ありえない。スキだ、ヒカリ」と、改めて伝えた。 
 スキトキライオワラナイ。これが、「スキキライ」  
 
- スレ9-435
 
- 泣キ虫ノスキキライ、彼氏トノサヨナラ(サト←ハル編)
 - 14/02/23 17:42:10
 
 ハルカ目線 
 船上で、急に彼の事が気になった。送信画面を開き、「好きな人はできた?」なんて打ってる…。 
 ってもう関係ないじゃない!「本文」という名の質問状は、打った五秒後に破った。 
 「…ルカ!ハルカってば!!」 
 「えっ?」 
 「もぉ~!元カレの話、してる最中にぼーっとしてどうしたの?」 
 あぁ、もう恥ずかしい…!私は何度も何度もヒカリに頭を下げた!ごめんごめんごっめーんっ! 
 私はお詫びに、ヒカリにここのおいしいレストランを紹介することにした。そこに着いたけど、私はその瞬間立ち尽くした。 
 彼が――――― サトシが居たから。 
 「サトシーっ!友達連れて来たよー!」 
 ひ、ヒカリったら!やめてほしいかも!!サトシは私に顔を向けた。そして、目が合った…。サトシが見せる反応は、目に見えて…る!? 
 え!なんで笑ってこっち見るの?私はあなたに別れようって、縁を切ろうって言ったのに!?って、目の錯覚ね、たぶん。  
 
- スレ9-476
 
- 泣キ虫ノスキキライ、彼氏トノサヨナラ(サト←ハル編)
 - 14/03/18 19:07:22
 
 ハルカ目線 
 目の錯覚だよね。そう思ったから、自分の頬を、何度も何度も何度もつねった。 
 でも、彼はさっきと同じ表情。 
 どういう事?そう思うと、自然と涙があふれる。しかも止まらない。 
 顔を見られたくなかったから、俯いた。その直後に 
 「ハルカ」 
 と、聞き覚えのある声。顔を上げようとした私の視界が、レストランのドアじゃなくて、真っ暗なものになった。 
 誰かに、抱きしめ…られてる? 
 サトシ目線 
 「ハルカ」 
 彼女が、ここにいたなんて。可愛くてしょうがないヒカリの横にいた、輝かしいオーラを放つハルカ。 
 笑いかけると、頬を何度もつねる。夢だとでも思ってんのかな?ヒカリの前とはいえ、ほっとけなかった。 
 涙をあふれさせてる彼女のもとに行き、そっと抱き寄せた。 
 ヒカリ目線 
 えっ!?何がどうなってこうなってるの!?サトシはハルカを抱き寄せるし、ハルカは泣いてるし。 
 「ハルカの元カレ=サトシ」って感じ?あたしの胸には、刺さるような、包むような感覚が、強く残った。 
 ハルカ目線 
 しばらくして、サトシに抱きしめられてることを悟った。突き放そうとしても、放れない。 
 サトシに放れてほしかったけど、放れぬまま、彼は言った。 
 「泣き虫に、涙止まる魔法をかけるから。俺と同じ顔をすればいい。笑おう、ハルカ!」って。 
 強がりも変わんないね、でも、泣き虫に変わったね。放れた後、そう彼は笑った。 
 そして、「好きな人、できたよ!」と私に言った。  
 
- スレ9-489
 
- 泣キ虫ノスキキライ、彼氏トノサヨナラ(会話のみ)
 - 14/03/22 00:51:14
 
 ハルカ「好きな…人?」 
 サトシ「ああ!コイツ(ヒカリの事)だよ。可愛いだろ?俺のイマカノ!」 
 ハルカ「確かにかわいいけど…」 
 ヒカリ「えっ///」 
 ハルカ「サトシ…その……」 
 サトヒカ「?」 
 ハルカ「その…。怒ってない?勝手に『別れよう』って言ったこと」 
 サトシ「怒る?なんで怒んなきゃいけないんだよ」