- スレ1-518
 
- 名無しさん@サトヒカ萌え
 - 07/12/31 01:49:22
 
 初投稿です。ズイ大会後の夜のお話で   
 「ヒカリ、まだ来ないな」 
 「さすがに今回はショックも大きかったんだろ」 
 俺とタケシは食堂で夕飯を取っている。 
 ピカチュウは他のポケモン達と別の部屋でメシを食う事になってる。 
 さすがに仲間の数も増えたしさすがにここじゃ皆で食べられない。 
 ズイ大会後ヒカリは部屋から一度も出てこない。 
 二大会連続で一次審査敗退、余程ショックだったのだろう。 
 さすがに夕食の時間になってもヒカリが来なかった。 
 「俺、ちょっと見て・・「待て、サトシ」」 
 「行ってどうなる?・・・辛い時はそっとしてあげるのも大事なんじゃないか?ましてや俺達はコーディネーターじゃないんだ・・」 
 タケシはすかさず俺を止めた。 
 ・・・正直こう来るのは分かったていた。   
 ____内心ほっとしてたりする自分もいる__   
 「・・・壁があるんだな」 
 「?」 
 「俺さ、今回の一次絶対受かったと思ったんだ。でも結果は・・。何ていうかその・・トレーナーとコーディネーターには何かデカイ壁があるんだな・・」 
 「サトシ・・・」 
 「仲間に・・こんな壁を感じるのは感じるのは初めてだよ・・。ずっとトレーナーもコーディネーターも根は同じだと思ってたし。 
 普段からよく練習してたのにいざって時には助けにもなれないんだな・・」  
 
- スレ1-519
 
- 名無しさん@サトヒカ萌え
 - 07/12/31 01:50:19
 
 __そう悔しいんだ 
 何も出来ない自分 
 __拳すら震わせて懸命に我慢してたのに 
 気付かない振りをした自分 
 それ以上に許せなかったのは__   
 「正直、ソノオ大会でヒカリが飛び出したとき、俺追いかけようとしたんだ。・・でもノゾミが止めてくれて正直・・・ホッとしたんだ。 
 今回もタケシが止めてくれて・・・何か俺ヒカリに対して凄く・・」 
 「ヒカリとの関係が壊れたらどうしよう?・・・かな?」   
 「!!」   
 正直悔しい・・・。相変わらず的確な意見をズバッと決める。 
 「今、サトシが感じている壁はトレーナーとコーディネーターだけのものじゃないのかもな」 
 「??。何だよそれ?他にどんな壁があるんだよ」 
 「そうか・・・。サトシも本当に成長してきたのかもな」 
 「おい、タケシ!!自分ひとりだけ納得してないで俺にも教えてくれよ!!」 
 「それは出来ないな。これは自分自身で気付かなくちゃ何も意味が無いんだよ」 
 「・・・ちぇ、何だよ、それ」 
 「その壁の正体に気付いた時サトシは本当に一つ大人になるんだなー。だからこれはサトシ自身で解決しなくちゃな」 
 「・・あぁ・・・」 
 何だか妙に嬉しそうなタケシ。 
 ・・・そして何だろう。妙に先刻とは別の意味で悔しい自分が居る・ 
 いつか自分自身がこの壁に気付く時はくるんだろうか?