ヒカリのバレンタイン

  • スレ1-533
  • 名無しさん@サトヒカ萌え
  • 08/02/26 16:23:38
SS分が足りないので、タマには作品投下

「ヒカリのバレンタイン」

サトシ一行はあるポケモンセンターに滞在していた。
というより町全体がポケモンセンターになっており、
正にトレーナーの為にある町といっても過言ではなかった
トレーナーの町なら、沢山のトレーナーがいる訳で
サトシにとってポケモンバトルの宝箱みたいなもので、毎日の様に
ポケモンバトルをしている。本来なら鋭気を養う場所なのに
サトシはバトルをエンジョイしている。

「サトシくん。」
ジョーイの声。サトシは声のする方へ顔を向けた
「君にプレゼントが届いているわよ。」
「オレに?」
「うん。」

郵送されたプレゼントを受け取るサトシ。
「なんだこりゃ?」
「今日はバレンタインよ。」
包装紙を外すと、覚えのある名前がでてきた。
「カスミからだぜ!ピカチュウ」
「ピッピカッチュウ!」

カタチも見事ながら、美味しそうなチョコレートがサトシの目の前にでてくる。
するとジョーイは大きなワゴン一杯にチョコの山を持ってくる。
「もしかして・・・全部オレ宛ですか?」

「そうよ。」
タケシは恨めしい声で
「いいな・・・・・なんでオマエだけ・・・・」
「食べきれないから、いいよ。タケシも食えば?」
「オレ、返事の電話カスミに入れるから・・・。」

とサトシとピカチュウは退散する。タケシはサトシのファンからのチョコを頬張る

一方、ヒカリはチョコ作りに困っていた。
いざ、作っても上手くいかず、美味しいチョコを作って食べさせたいと思って台所にたってみたものの
ポフィンのように上手くできない。
気分転換にロビーにいってみるとサトシ宛のチョコが山済みにされている
「なによ・・・・これ・・・・・」

美味しそうにできているチョコが羨ましくヒカリは思っていた。
その中でも、サトシ宛に目立つのが二つ
カタチもなにもかも見事なチョコと恐らく悪戦苦闘した後がわかるチョコ
前者はカスミで後者はハルカのだが、多分ヒカリは知らない。
料理下手が恨めしく思う。




  • スレ1-534
  • 名無しさん@サトヒカ萌え
  • 08/02/26 16:41:58
「ヒカリのバレンタイン その2」

サトシが電話を終え、ロビーに戻る
「ん?どした?ヒカリ?」

「サトシって凄んだね・・・・・」
「んなことないよ。殆どタケシにあげちゃうし、カスミとハルカの分、ママからの分以外はいらないしね。」

「その一言に」
「バカーーーー!」の一言とビンタ。
のびているサトシにタケシは呟く
「鈍感すぎだろ・・・・・・」

ため息をつきながらヒカリはある看板を目にする
「あれって・・・」
『チョコレート教室』の看板が高らかに光って見える
ヒカリはその看板に釣られ、教室内に入る。

「いらっしゃいま・・・・・(げ!ジャリガール!!)」
ロケット団のチョコレート教室は思いのほか好評で、資金造りにバレンタインはもってこいだった。
ヒカリに気づいたロケット団はばれない様にバレンタインチョコのつくり方を教える。
一度は挙げるのを止めようかとヒカリは思ったのだが
やっぱり、自分の気持ちを誤魔化すのも嫌だし、普段お世話になっているんだから
と思うとやっぱりサトシにチョコを挙げたいと思う気持ちを曲げるなんてできなかった。

ようやく、頑張った甲斐があってチョコが出来た。
綺麗な包装紙で包み、サトシのトコへヒカリは駆け出す。

一方サトシはタケシに女心の事をたしなめられ
反省をしていた。

「サトシ!!」
「あ、ヒカリ!!ごめん!!オレ・・・」
「これ・・・・」
ヒカリのチョコを受け取ったサトシは直ぐその場で包装紙を開け
ピカチュウ型のチョコを食べた。

「どう?」
「うん。すっごく美味しいよ。ありがとう。さっきは酷いこと言って・・・・」
「いいの。私が挙げたかったから・・・私の初チョコだよ」
サトシはヒカリのチョコを大事に食べ、ポケモンセンターに戻る。

「あれ?タケシ、ここにあったハルカやママ、カスミのチョコはどうした?タケシ?」
「え?食べていいっていうから・・・」
「ターケーシー!!」

翌日、食べてないチョコの感想に悪戦苦闘するサトシにちょっと同情得ないヒカリだった。


あとがき
バレンタインネタのSSができたので2月中にはと思って投稿しました(汗
SSって難しいですねorz