- スレ2-209
 
- 二人~~運命の絆~~
 - 08/08/12 23:26:50
 
 これは、波導の勇者が世界を救うよりももう少し昔の話                 
 「王様、もうこの城はもちません。一刻も早くお逃げ下さい」 
 「ならん。民を見捨てて、王が逃げることは出来ん。そなただけでも逃げよ」 
 「しかし・・・」 
 「そなたはまだ若い。きっと良い騎士になるだろう。それと、わが大切な宝をそなたに託す」 
 「王・・・」 
 「頼んだぞ!!我らが時間を稼ぐ、行くのだ!!」 
 「はい・・・」       
 「王様。敵が既に玉座の間の前まで迫っています」 
 「そうか・・・思ったより早かったな。残りの兵の数は?」 
 「百名弱かと」 
 「半刻、半刻耐えよ。さすれば我らの意志を継ぐ者を逃がせよう」 
 「ハッ!!我等、最期の時までお供致します」 
 「皆、すまんな」     
 玉座の間に敵がなだれ込む時に王は静かに言った 
 「さらばだ、我が息子よ」         
 王の宝を抱き抱え、走る少年の後で 
 紅蓮の炎に城が包まれた         
 その後、少年はテンガン山と呼ばれる天にも届きそうな山を越え、祖国と親交の深い国に逃げ延びていった。そこの王は少年を快く迎えてくれた           
 そして長い歳月が過ぎていった  
 
- スレ2-215
 
- 二人~~運命の絆~~
 - 08/08/14 23:28:26
 
 「騎士叙任式」①     
 「コラァ~起きろ!!いつまで寝てんだい?」 
 「ああ、なんだぁ~ノゾミか~~~、おやすみzz」 
 「もう一度言うよ、起・き・ろ」 
 「zzzzz・・・・」 
 「ニャルマー、引っ張ったけ!」 
 「ニャル~」 
 ベシッ!! 
 「いった~~~~~い!なにするのよ!!」 
 「ポチャ?」 
 「ヒカリが早く起きないからだよ」 
 「なにも叩かなくても・・」 
 「今日は大事な日じゃないのかい?」 
 「あ、やばっ!そうだった!!」 
 ムギュ 
 「ポチャポチャ!!(怒)」 
 「あ、ごめんポッチャマ。あ~大変、髪型が・・・」 
 「まったく!お姫様なんだからもっとシャキっとしな!」   
 三十分後     
 「ドレスはこれでいいかな?」 
 「うん、いいじゃないかな。ほら急がないと」 
 「うん・・・」 
 「緊張してるのかい?」 
 「ちょ、ちょっとね」 
 「ハハッ、大丈夫だよ。"彼"の方も緊張してるだろうから」 
 「そ、そうだよね。うん、大丈夫大丈夫」       
 「遅かったな、ヒカリ」 
 「ごめんなさい、パ・・お父様」 
 「また寝坊か・・まったく」「うっ・・・」 
 「すいません王様、毎朝一応起こしてはいるのですが」 
 「いや、ノゾミはよくやっている。問題は我が子の方だ。まったくどうしたら・・・」 
 「あ、あのお父様早く始めましょう」 
 「・・・フッ、そうだな」