ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思
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- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思
- 08/08/13 10:38:41
プロローグ
「くくくくく・・・」
そこはどこだがわからない謎の空間・・・ただひとり男の声がこだまする
「どうやらお前の力で俺の力もだんだんと完璧になっていく・・・、なぁホウオウよ」
どこからともなくホウオウが現れ主の周りを飛び回る。
「だが、俺はお前がそうであるように俺はお前の力が欲しい・・・だから俺に力を貸してくれないか…
サトシ!!」
そう主が叫ぶとホウオウトともにその場から消え去った
- スレ2-212
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- 08/08/13 11:25:24
第一話「出会い」
何者かがサトシの名前を叫んだその頃当の本人は旅を続けていた。
「タケシ~、まだなのか~」
「そうよ、まだなの~」
「もうちょっとしたところにあるぞ」
3人はいつものような会話をしていたものの
「あーもう、さっきからそればっかじゃねーか!」
なんとサトシがタケシに駄々をこねるように責めている
それがジム戦のためならわかるんだけど、私たちが向かうその場所にはジム戦がないのに・・・
しかも、近くにミオシティがあるのに、それなのに
なんでかって聞いても一つもサトシは「ヒーミーツ」って言って教えてくれない。
はぁぁなんだかサトシっぽくないな~
それからしばらく経ち・・・
「ついたぞ、ここがムゲンタウンだ」
タケシが指をさすとそこは広大な土地でたくさんの人でにぎわっいてすっごくわくわくするような街!
「え~とここはたくさんのトレーナーやコーディネーターが集う街で・・・」
「よっしゃ!早く町へ行くぞ!」
「ピカピ!」
サトシと相棒のピカチュウはその場をかけるように言っちゃった。
私も早く追いかけなくちゃ・・・タケシには悪い気がするけど
「そんな俺の話はとことんスルーかよ・・・」
「ケッケッケ」
タケシが落ち込むと共にグレッグルが現れ、なぐさめて(?)くれていた。
- スレ2-213
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- 08/08/13 11:25:58
~ムゲンタウン~
「ここがムゲンタウンか~早く行こうぜピカチュウ、ヒカリ!」
「ピカ~」
そう言って俺ががかけだした時だった
「離してください~」
どこからともなくヒカリの声が聞こえた
「いいじゃんかよ~一緒にお茶を飲むくらい」
「私は友達と一緒に行く約束があるんですぅ~」
「いいじゃんかよ~そんな約束破っても」
どうやら男たちはヒカリを離す気がないらしい。
「ヒカリから離れ」
とっさの判断で俺はその男たちを蹴り飛ばそうとしたが
バコッ!
「うぇ!」
その男は俺じゃない誰かに蹴り飛ばされていた。ヒカリは驚きを隠せないで動いてない。
「お譲ちゃんみたいな可愛い子を襲うやつなんてここではよくあることだ気にすんな!」
俺とは逆さに帽子をかぶっていて派手な服装・・・どこからともなくの登場・・・もはや俺はつっこみたいくらいだった…
続く
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- 08/08/15 13:17:30
その後少年はあっさりと男達を倒した。
ざわざわ
あたりはざわざわしているが少年はそれが当たりませかのようにふるまいヒカリの方に寄る。
「あ、あのどうも」
ヒカリはペコペコとおじぎをする。
しかし彼がった言葉は以外なものだった。
「そんなことどうでもいいからさ!あんた本当に可愛いな」
どうやら少年もナンパ目的のようであったらしい。
「え?」
ヒカリはおどおどしていた。さっきの人々は急にだったが少年は助けてくれたのだ。断るのも悪い気がしていた
が
「おい、お前!ヒカリから離れろ!」
サトシはヒカリを守るようにヒカリのそばに駆け寄る
「ちぇっ、マジでお友達がいたのか。あ~あじゃあ帰るか」
少年はつまらなそうにその場を去ろうとしていた。
「あ、あと俺ゴールドっていうんだ。よろしくな!ヒカリちゃん」
彼はヒカリにとにかくアピールをしてその場を去った。
「なんなんだあいつ・・・」
サトシはなんだかイライラしている様子だった。
「まぁいいじゃない」
「よくねぇよ!さっさと行こうぜ!」
サトシはヒカリを引っ張ってポケモンセンターへと向かった。
やっぱりいつものサトシじゃない・・・
ヒカリの違和感はさらに強くなっていた。
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- 08/08/15 13:58:59
第2話「怒り」
~ポケモンセンター~
その後タケシも追い付き、3人はポケモンセンターに泊まることにした。
「ふぅ、ようやく着いたな。じゃあ俺は買い出しに行ってくるから2人はそこらへんをうろついててくれ」
そう言ってタケシはさっさと出て行ってしまった・・・おそらくきれいなお姉さんでも見つけたのだろう
「じゃあ私もどっか行ってこようかな・・・」
ヒカリがのびのびしながらその場を出ようとした時だった。
「ヒカリ!」
サトシは大きな声でヒカリを呼び止めた。
「な、なによ」
急に大声を出されてヒカリは驚いていた。
そんなサトシが言った言葉は以外な物だった。
「あ、あのさちょっと俺についてきてくれないか?」
サトシがかなり照れながら言っているのがヒカリにはわからなかった。
「え?いいけど・・・」
いつも通りの反応でサトシの言葉にこたえる。
「じゃあ行こうぜ!」
「あっちょっと引っ張らないでよ///」
サトシは何も感じないのかもしれないが私にとってはちょっとその行為が恥ずかしかった。
ちょっと嬉しいんだけど
そんな2人がポケモンセンターから出ようとしたその時だ
ドン!
2人はだれかにぶつかってしまった。
「あ、あのすいません・・・」
ぶつかった女の人はすぐに謝った。
タケシと同じくらいの年齢だろうか、タケシだったら「きれいお姉さ~ん」と言っているくらいきれいな人だった。
「こちらこそすいません・・・」
とサトシはその場を後にしようとした。
でもヒカリはその場を動こうとしない。
「あ、あ~~~~!」
むしろヒカリはその人を見て急に叫び始めた。
「どうしたんだ?ヒカリ?」
サトシはあわててヒカリに駆け寄る。
「どうしたも、こうしたもこの人超有名なコーディネーターのミズキさんよ!」
ヒカリが指をさすとその女の人が恥ずかしそうに答えた
「ゆ、有名ってほどでも」
「そんなことないですよ!グランドフェスティバルに出場経験があるだけで憧れますよ!でもなんで最近はコンテスト出てないんですか!?」
ヒカリはあこがれの先輩を見て興奮している様子だった。
- スレ2-219
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- 08/08/15 13:59:19
「あ、あぁちょっと今充電中なのよ・・・」
さっきまで明るい表情だったミズキの顔が急に寂しげになる。
「へぇ~そうなんですか~変なことを聞いてすいません」
ヒカリとミズキの会話はどんどんと弾んでいった。
しかしサトシにとってはイライラをより大きくさせるものでしかなかった。
「おい!ヒカリ!早く行こうぜ!」
さっきにのゴールドってやつの時よりも大きな声でヒカリを俺は呼んだ。
「ちょっと待ってよ~」
なんでだよ!なんでだよ!
俺の怒りはだんだんと大きくなっていた。
そして数分がたった。ただ話は終わりそうにない
「ヒカリ!!」
センターの人がみんなこっちを向いているのがわかった。でもそんなことはどうでもよかった
「ごめんサトシ!今からパフォーマンス見てもらうことになったの・・・だから明日でいいでしょ?」
サトシの怒りは頂点に達していた
「なんでだよ!何で明日なんだよ!」
今日じゃなきゃだめなんだ。今日じゃなきゃ・・・
サトシの頭ではそれしか考えてなかった。
「何よ!別に明日だっていいじゃない!明日もここにいるんだし!ミズキさんは今日ここを出るっていってるのよ!」
ヒカリも怒っているのがわかった。でも俺の怒りはもうヒカリの言葉なんて聞いちゃいない。
「うるせぇーんだよ!別にミズキさんじゃなくてもいいだろ!なんで自分のことしか考えてないんだよ!!!」
自分でもひどいことを言ってしまったのがわかっていた。
「もういいよ・・・サトシの方こそ自分勝手じゃない!!サトシだって憧れの人と会ったら何か教えてもらいたいじゃないの!?もういいよ!サトシのバカ!!」
ヒカリが泣いているのがわかった。
だがヒカリは俺の方なんか見ずミズキさんを引っ張り外へ出て行ってしまった。
「あれ?サトシ?なんかあったのか?」
入れ替わる様な形でタケシが入ってきた。
「別になんでもねぇよ!」
サトシはきつい口調でそう言って自分の部屋に帰って行ってしまった。
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- 08/08/15 14:26:18
第3話「接近」
その後のことはよく覚えていなかった。
タケシになんか言われたがなんだか頭に残っていない。
ただ俺はヒカリに何であんなことを言ってしまったんだろう・・・
ただそれを考えるのでいっぱいだった。
もう時計は5時を回っていた。
ようやくヒカリが帰ってきた
「おお~何と美しい~~シビレシビレ~」
いつのようにグレッグルにタケシはやられていた。
ミズキさんはよっぽどの心配性らしくタケシに駆け寄っていた。
「サトシ・・・」
ヒカリが小声でつぶやいているのが聞こえた。
そのままヒカリは自分の部屋に戻っていった。
言えなかった・・・
いつもなら言えるはずの「ごめんな」が言えなかった。
ナオシさんと初めて会った時も確かに言った。
でも今日は言えなかった・・・俺のバカ!
俺はただ後悔しかできなかった。
その日はミズキさんの提案で外でご飯を食べることにした。
「タケシそれとってくれない?」
「あ、ああ」
タケシはヒカリにソースを渡していた。
「サトシ君ってシロガネ大会出たことあるんですよね?」
ミズキさんが急に話しかけてくる。
「えぇ、まぁ」
「凄いですね!私の知り合いにもジョウトのトレーナーがいるんですが。そのこはジムめぐる気がないみたいで・・・」
「へぇ~」
サトシはミズキさんといろんな話をしていた。
楽しい食卓のはずだった。
でもヒカリと一言も喋らなかった。
今までそんなことなかったのに・・・
- スレ2-221
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- 08/08/15 14:27:22
タケシとミズキさんは食卓を片づけていた。
その時だった。
「サトシ・・・」
「ヒカリ・・・」
サトシが外を眺めていると急にヒカリが話しかけてきた。
「あ、あのさっ・・・」
ヒカリが何かを言おうとした時だった
ギャオーーース
「!!」
巨大なポケモンの鳴き声が聞こえたのは
「なんだ行こうぜピカチュウ!」
「ピカ!」
「私も!」
「ポチャ!」
ヒカリも話すのをやめ、4人はすぐさま声が聞こえるほうへ駆けだした。
4人の後ろにタケシとミズキが着いてきた。
「なんだかんだとピカチュウ追ってきてみれば」
「なんだかんだと凄い鳴き声が消えてきて」
「なんだかんだとレアなポケモンに違いないのニャ!」
「おっしゃ行こうぜ!」
そう言って気球に乗ったR団も付けているのだった。
サトシ達は現場に着いた。
しかし、そこは昼間のきれいな場所ではなかった。
人が炎を受け倒れている・・・まさに戦場であった。
「酷い・・誰がこんなことを」
サトシはあたりを見渡した。
ギャオーーーーース
また鳥の声が聞こえた。
そしてその声の主はなんと
「ホウオウ!?」
サトシの旅立ちにあったポケモンホウオウであったのだ・・・
- スレ2-226
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- 08/08/18 20:02:43
「ホウオウ・・・」
サトシの目も前に現れたのはサトシが旅立ちの日にあったポケモン・・・ホウオウであった。
そのポケモンが町を燃やそうとしているのをサトシは信じたくはなかった・・・
第4話「別れ」
「やめろ!ホウオウ!!」
サトシは必死にホウオウを止めようとうする
が
「グルァアァァ!」
サトシの言葉に耳も傾けずただあたりを燃やしていくだけだった。
「くっそ・・・こうなったらピカチュウ!!10万ボルト!!」
「チュー!!」
ホウオウの攻撃を止めるべくピカチュウを頬から強力な電撃を出す。
「ポッチャマ!バブル光線!」
「ポチャ!!」
ピカチュウの攻撃に続きポッチャマも泡を口から出して攻撃する。
「グルァァァァァ!」
ホウオウの炎がそれをかき消し2匹にも襲いかかる。
「ピカチュウ!かわせ!」
「ピカァ!」
ピカチュウが交わすと共にポッチャマもそれを避ける。
(なんでだなんでだ!?)
サトシは正直焦っていた。
あのホウオウが人々を傷つけている・・・それよりも自分がヒカリと連携を取ろうとしていないことに・・・
なんでだ?
いつもならこんな時
「ヒカリ!バブル光線を頼む!」
「OK!ポッチャマバブル光線!」
「それに気を取られてるスキにボルテッカー!」
て連携がとれるはずなのに・・・
ヒカリに声をかけられない・・・
なんでだ!?
「ギャオオオ!」
サトシが考え事をしていても敵の攻撃は収まらなかった。
「ポッチャマ!渦潮!」
ポッチャマが技を出した時、サトシもようやく我に戻った。
- スレ2-227
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- 08/08/18 20:05:19
「グルァァァ!」
ポッチャマの渦潮だけでは技は防げなく技はヒカリへと飛ぶ。
「きゃあ!」
ヒカリに技が迫ったその時
「ユキノオー!冷凍ビーム!」
どこからともなく現れた冷凍ビーム・・・相性は悪いものの渦潮で威力が弱まった炎を消すには十分だった。
「ありがとうございます!ミズキさん!」
「いいのよ!タケシ君が一人で誘導をしてくれているから私も助けに入れたわ!」
ヒカリを助けたのはミズキのユキノオーであった。そしてミズキの言葉通りタケシは一人で誘導をしていた・・・とっさのことにも関わらず、人を落ち着かせて誘導している・・・さすがはタケシといったところか
「さぁ!私たちは足止めに専念しましょう!」
「ハイ!!」
ヒカリが元気よく言っていた。
「あ…ハイ」
それに比べサトシは元気がなく顔色もいいとは言えなかった
行けなかった…
さっきの瞬間、俺はとっさに判断を出せばユキノオーの力を借りずにヒカリを助けられたはず…なのに
それをしようとしなかった・・・
なんでだ?なんでだ?
サトシは自分の違和感を感じれずにはいなかった。
「ガンガン行くわよ!ユキノオー吹雪!レントラー!放電!!」
ミズキは新たにレントラーを出し、一気に反撃を狙う。
「私も!エテホース!スピードスター!ウリムー!冷凍ビーム!!」
ヒカリもポッチャマを休ませ、2体のポケモンで応戦する。
「ギャァァァァ!」
そんな攻撃をもホウオウの炎を相殺にし、あたりに攻撃を散らばす。
- スレ2-228
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- 08/08/18 20:07:13
「グレッグル瓦割だ!」
誘導している方にも攻撃が飛び散り、タケシがそれを防ぐが、数が多すぎて手に負えていない。
「くっ・・・ユキノオー!レントラー応戦して!」
ミズキは臨機応変に持ち場をぐるぐると変えている。
「ギュラァァアア!」
そんな時、ホウオウは強力な炎を大量に出す。
(なんで俺はヒカリを助けようとしないんだ!?)
サトシはいまだにそれを考えていた。
(クククク・・・それはてめぇがあいつのことを憎んでいるからだよ)
どこからともなく聞こえる声、サトシはそれに戸惑った。
(クククク・・・てめぇはあいつのことを実は消えてほしいと思っているんだろ?)
違う!そんなことはない!
俺はヒカリに消えてほしいなんか思っていない!
「ピカピー!」
ピカチュウの呼び声でサトシは我に帰った。しかし炎は迫っていた。
避けれるはずだった…
しかし、サトシはそこから動けなかった。
「あ・・・・あ・・・」
サトシが声にもならない声を上げているうちにも炎は目の前に迫っていた。
「サトシーーーーーーーーー!!」
トン
ヒカリは動けないサトシを押すようにしてサトシをその場から助けた。だがそれはヒカリが炎に包まれることと同じだった・・・
激しい炎がヒカリを包み込み・・・炎が消えたその時ヒカリはその場にまるで死んだかのように倒れこんでしまった。
「ひ・・・・か・・・・り・・・?」
サトシは目の前の現実を信じられなかった。
- スレ2-234
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- 08/08/22 19:29:49
「ひ・・・か・・・り・・・?」
サトシが声にもならない声を出したかと思うとサトシはその場に倒れこんでしまった。
「グルァァァ!!」
サトシが倒れるのと同時間にホウオウはその場から消え去ってしまった。
第5話「決意」
「ちっ、遅かったか・・・」
そう言って戦場に現れたのは昼間の少年・・・ゴールドだった。
どうやら町を出た後異変に気づき戻ってきたらしい。
「ピカピー!」
ピカチュウがサトシに必死に声をかけているのがわかった。
「サトシー!!」
それに続いてタケシ達もやってきた。
「話しかけても駄目っすよ・・・この人気を失ってるっす」
あわてていたタケシ達にゴールドが冷静にその場を落ち着かせた。
「じゃあまずはサトシとヒカリをポケモンセンターに連れていこう・・・」
「ええ・・・」
重い空気のまま彼らはポケモンセンターを目指した。
- スレ2-235
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/22 20:05:37
~ポケモンセンタ~
「う、う~ん」
あれから30分後サトシがようやく目を覚ました。
「おお、サトシ!目が覚めたか」
タケシの険しい表情が一転して穏やかな表情になった。
「ヒカリ!?ヒカリは!?」
サトシの頭にはそのことしか頭になかった。炎を浴びたヒカリは無事なんだろうか・・・ただそればかりが頭をよぎっていた
しかし、タケシは首を横に振り左を差した。
そこには死んでしまったかのように眠っているヒカリがいた。
「生きてはいる・・・ただ・・・」
「ただ・・・?」
サトシは恐る恐るその続きを聞こうとした。
「このままだとずっとヒカリは意識を取り戻さないらしい」
意識を取り戻さない・・・?いしきをとりもださない?イシキヲトリモドサナイ?
サトシの頭にはその事で一杯になった。
自分がヒカリをこんな目にあわせた・・・
「うわぁぁぁぁぁーーーーーー!」
自分でもわけがわからなくなり俺はその場を離れて駈け出した。
「ピカピー!」
ピカチュウはサトシについていった。
「サトシさん!!」
それにミズキも着いていこうとするが
「ここはピカチュウに任せましょう!」
とタケシが冷静にミズキを止める。
「そうっすね。それよりもどうやらヒカリちゃんと同じような人がたくさん輸送されてきてるみたいっすよ」
「事態は深刻か…」
どこからともなく現れたゴールドの一言で今の現状が悪いことを彼らは今一度確認した。
- スレ2-236
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- 08/08/22 20:52:58
その頃、サトシはポケモンセンターのベランダにいた。
どこにでもあるポケモンセンターのベランダ・・・
ヒカリがジムに挑戦するときそのことを応援した場所・・・
ミクリカップで俺が2回戦の落ちだった時ヒカリが励ましてくれた場所・・・
場所は違えどポケモンセンターのベランダはヒカリが俺に勇気をくれた場所・・・
いつも俺を励ましてくれたヒカリを俺は…俺は…
俺はただその場で涙を流すことしかできなかった・・・
「なんだかんだとジャリボーイ追ってみれば・・・」
「いつもと違って元気なし・・・」
「ポケモンゲットのチャンスニャけど・・・」
「ロケット団も元気なし・・・」
「また出直しましょうよ」
「そうだニャ…」
R団もしぶしぶその場を去った。
「ピカピー!」
その頃ようやくサトシの前にピカチュウが現れた。
「ピカチュウ・・・」
いつもとは違い、悲しげな表情でサトシはピカチュウを見た。
「ピカピー!」
(ねぇサトシ。どうしたの?元気出してよ・・・)
「ごめん。ピカチュウ・・・今は一人にしてくれないか…」
サトシの発言にピカチュウの頭に血が昇った。
「ピィ~カァ~チュー!!」
ピカチュウがサトシに電撃を喰らわせる。
「痛ぇ・・・なにすんだピカチュウ!」
「ピカピカ!ピカチュー!!」
(いい加減にしなよ!いつまでもくよくよしてんのさ!?そんな暇があったら早く僕やタケシ達とヒカリを助け出すために戦ってよ!)
「ピカチュウ・・・ごめん・・・俺、なんか凄い追い詰めてたみたいだ・・・そうだよな!くよくよする暇があるなら俺の大切な友達・・・ヒカリを助け出すことを考えなくちゃな!」
「ピカピー!」
サトシが元気を取り戻したことでピカチュウも笑顔になる。
「よぉーし!まずはタケシ達の所に戻らなくちゃな!」
「ピカ!」
サトシがかけだすとそれにピカチュウも着いていった。
「サトシ…この世界を・・・あの子を助けられるのは君しかいないんだよ・・・だからガンバレ・・・」
サトシが言ったあとベランダでは一人の少女がそう呟いていた。
- スレ2-238
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/26 11:33:27
第6話「潜入」
「おおサトシ、戻ってきたか」
「ああ、もう大丈夫だ!それでヒカリを助ける何か方法はあるのか?」
「ああ、実はな・・・」
2人が会話をしている時だった。
「くっそー!もう我慢できん!俺はもう帰らせてもらうぜ!」
「俺もだ!」
「私も!」
「駄目です!今外は危険な状態で・・・」
「知るかよ!そんなもん!」
ジョーイさんの制止も無視して避難していた三分の一はポケモンセンターから出て行った。
「やっぱり。みんな恐怖感からイライラしてるな」
「ああ」
「それよりも早く作戦を練った方がいいっすね」
「それよりも外に出て行った人を止めた方が・・・なんかやな予感が・・・」
いきなりミズキが震えだし震えた声を発する。
「大丈夫です。ミズキさん。あなたの心配はこのタケシが追い払って・・・シビレシビレ~」
案の定グレッグルにやられてタケシは引きずられてしまった。
「うわぁぁぁぁーーーーーーーーーー!」
「!!」
そんな光景を見ていた時外から叫び声がこだました。
「さっさと行こうぜ!」
「ああ!」
サトシとゴールドを筆頭にサトシ達は外へ駆けだした。
- スレ2-239
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/26 11:47:58
「こ、これは!!」
サトシ達が外に出た時、人々がたくさん倒れているのが目に入った。
「いったい誰が・・・」
「あいつだな・・・」
ゴールドは睨み付けるように空を見た。
「グルワァァァ!」
「黒いホウオウ・・・?」
サトシの言葉通り空には無数の黒いホウオウがいた。
「ちっ、おいサトシ!あんたは俺と協力して戦ってくれ!ミズキさんは人々を運んでくれ!」
「あ、はいわかりました!」
ミズキは手持ちを繰り出し人々はポケモンセンターに持っていく。
「さぁ俺も行くぜ!いけぇバクたろう!!」
ゴールドがボールを投げるとバクフーンが現れた。
「バクたろう!!火炎放射!エーたろうはスピードスター!」
どこからともなく現れたエイパムも攻撃に応戦しホウオウを倒していく。
「す、すげぇ・・・だが俺も行くぜ!ピカチュウは10万ボルト!ナエトルはエナジーボール!」
サトシもそれにつられるように二匹を出し、戦いに応戦する。
「へぇ、あんたもやるんだな!だけどよ俺も負けてらんねぇ!」
「俺もだ!!」
2人とも意地を張るかのように攻撃を繰り広げホウオウたちを倒していく。
「ハァ…ハァ…いくらなんでも敵が多すぎる・・・」
「いや、あいつら倒しても倒しても次が来る…まるで影のようにな…」
勢いづいてた2人も何分も戦っているうちに体力を消耗してきたらしい。
「ちくしょぉぉぉーーーーー!バクたろう火炎放射だ!!」
今までよりも強力な火炎放射を繰り出す・・・
「待て!もうちょっと体力を・・・そうか!ヒコザル火炎放射だ!」
サトシも何か気づいたのかヒコザルに強力な炎を出させる。
「よっしゃ!今のうちに逃げるぞ!」
炎が壁になり2人の位置がホウオウに把握できなくなった隙に2人は逃げ出したのである。
- スレ2-240
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/26 12:01:31
~ポケモンセンター~
「はぁ・・・危ないところだったぜ」
「ああ・・・だがもう大丈夫だろ」
2人は息を切らしながらも話していた。
「サトシ君!!無事だったんですね!」
ポケモンたちと人を運び終えたミズキが2人に駆け寄ってくる。
「はい・・・でも人たちは・・・」
「ええ・・・ヒカリさんと同じ様に倒れこんでるわ」
「ますます被害は拡大って事っすね」
「そうね。早く異次元の扉を開けないと・・・」
「異次元!?」
サトシはわけのわからない単語が出て着て驚いた顔を見せた。
「話はあとだ・・とにかくヒカリの医務室に戻ろう」
いきなり復活したタケシが全員を連れていった。
「異次元って何だよ!?」
医務室に着くなりサトシが叫び始める。
「落ち着いて!異次元って言うのはホウオウが住む場所よ」
「そしてそこにいけばヒカリの意識が戻るかもしれない・・・」
「じゃあ早く行こうぜ!」
「ああ・・・ただどうすれば開くか・・・」
「もう開くわよ!」
「!!」
ゴールドの服から聞こえた女性の声に三人は驚きを隠せなかった。(ゴールドは当たり前のような顔をしている)
「クリスの言うとおりっスよ」
ゴールがポケギアをみんなに見せるように出した。
「ええ・・・今そこの外に異次元へとつながるゲートが開かれているはずよ」
「でもそんなもの俺たちが出た時は・・・」
「そう、ただみんなの技をそこにぶつければきっと扉は開くはずよ・・・」
「じゃあ早く行きましょう!」
といいサトシを除くメンバーは外に出て行った。
- スレ2-241
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/26 12:26:48
「ヒカリ…」
サトシは眠っているヒカリの傍に行く。
「これは安らぎの鈴…」
ヒカリの手を見た時それを大事に握っているのがわかった。
安らぎの鈴・・・タッグバトル大会で俺がヒカリに渡したもの・・・そして俺がシンジからもらって・・・2人の絆になったもの・・・
「ヒカリ・・・行ってくる…」
ヒカリの五つのボールを持ってサトシは外へ向かった。
「あ、遅いぞ!サトシ!」
「悪い悪い。遅くなった」
「とにかくここに技を当てれば異次元の扉が開くんだな」
サトシはヤル気満々のようだ
「それはいいんですけど・・・黒いホウオウがポケモンセンターを襲ってきたら・・・」
「それは大丈夫っすよ!頼むぜムーぴょん!カウンターとミラーコート!」
ゴールドの言葉に応じてムーマージがポケモンセンターの周りに固い壁が作られる。
「あの・・・」
そんな彼らの前に女の子がやってくる。
「誰だ!?」
「この子は私の友達のミヨちゃんよ」
ミズキが現れフォローする
「あの私も行く!」
「ここからは危ないんだぞ!ミヨちゃんはポケモンセンターで・・・」
「大丈夫だよ!サトシ♪」
「え!?」
俺は少女を知らないでも少女は知っている!?
サトシの頭はそれを考えたが旅の途中であったのだろうと自己解決した。
「とにかく私も着いていくよサトシ♪」
「ああ、もういいよ!」
これ以上言う意味がないのを悟ったのかサトシは後ろを向きながらそれを認めた。
「さぁ行くぜ!バクたろう火炎放射!!」
「グレッグル!毒突き!」
「ロズレイド!ソーラービーム!」
「メガヤンマ!ソニックブーム!」
「マスキッパ!タネマシンガン!」
なんとR団も現れる。
「何しに来た!?」
「世界の破壊を防ぐため♪」
「世界の平和を守るため♪」
「今日は敵も味方も関係ないのにゃ」
「ありがとう・・・ピカチュウ!!!10万ボルト!」
「ピカァ!!」
ピカチュウの電撃も加わり異次元が開いた。
「いっけぇーーーーーー!!」
一同はその扉に入って行った。
待ってろヒカリ!必ずお前を助け出す!!
- スレ2-243
- 名無しさん@サトヒカ萌え
- 08/08/27 01:33:45
まったく人気のない小説ですが、ここら辺でオリキャラ紹介でも・・・
ゴールド(13歳、男)
特徴:金銀の男主人公と同じ格好。
性格:女好き。人をなめた口調で話すことが多い。ただ正義感は人一倍強い
手持ち:バクたろう(バクフーン、♂)エーたろう(エイパム、♂)ムーぴょん(ムウマージ、♀)*クリスからの借り物
その他:言わずと知れたキャラクター。ちなみにクリスは彼の頼りになる友達。
ミズキ(16歳、女)
特徴:黒い長い髪に黒い長袖とジーパン
性格:お人好し。ただバトルには熱いところも
手持ち:ユキノオー(♂)レントラー(♂)ロズレイド(♀)???、???、???
その他:トップコーディネーターとして有名な美少女。ただ過去にある事件があり・・・
ミヨ(女、8歳)
特徴:茶色い髪に黄色いミニスカートとノースリーブの服装
性格:元気で頑固。
手持ち:トレーナーではないので無し。
その他:ヒカリに負けない元気をもった女の子。(サトシもたじたじ)たがサトシやピカチュウ知っている謎の少女
ものすごく要らないですがこれkらも応援よろしくお願いします。
- スレ2-247
- 名無しさん@サトヒカ萌え
- 08/08/30 20:01:10
第7話:「それぞれの戦い」
「ここが異次元か…」
サトシがそう呟いたそこは足場のない空間というものではなくただ永遠と道が続いているような場所だった。
「とにかく急ぎましょう!」
「おう!」
ミズキの掛け声で一同はすぐに駆けだした。
「くっ、またホウオウか!」
そう甘くもなく黒いホウオウがたくさん現れた。
「ナエトルは葉っぱカッター!ブイぜルは水鉄砲!」
「トゲたろう!エアスラッシュ!」
ゴールドもトゲキッスをだしサトシに応戦した。
「くぅ、倒しても倒しても消えない・・・」
ただでさえ手持ちの少ないタケシにはあまりにも不利でため息をしていた。
「くっそぉー!こうなれば手持ちを全部・・・」
「そんなことをしてもジャリボーイじゃ無理な話よ」
早くヒカリを助けたい一心であわて始めたサトシを止めたのはムサシだった。
「じゃあ、どうすれば・・・」
「ここは我らロケット団に任せろ!」
「おみャーらは早く行くのニャ!」
そういってR団はホウオウたちの注意をひくように群れの中に入っていった。
「ありがとう・・・R団」
一同は気づかれないうちにその場をかけて行った。
- スレ2-251
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/30 23:39:25
さっきほどではないがまだホウオウは襲ってきた。
「ナエトルはエナジーボール!ヒコザルは火炎放射!ポッチャマは渦潮!」
使い慣れていないヒカリのポッチャマもサトシと似ているからかうまく使いこなせていた。
それ以上にヒカリを助けたい思いが不可能を可能にしていた。
「ふぅ~やっと大広間に出たぞ」
サトシ達はそこに担いでいた人・・・ホウオウにやられた人の意識をそこに置いた。
そこにヒカリはいなかった。
「ここならホウオウもいないし大丈夫だろ。人を置いて先を目指すぞ!」
そう言ってその部屋を抜けようと思ったその時だった。
「きゃあああ」
一番後ろにいたミズキの前から道がどんどんと消えていく。
「サトシ後は任せたぞ!ヒカリを助けるんだ!」
このままではミズキは一人になると判断したのかタケシはミズキのもとへ戻った。
「タケシ!ミズキさん!」
サトシが叫んだその時にはタケシ達はもう見えなかった。
「ミズキお姉ちゃんは強いから心配はいらないよ!」
サトシに抱っこしてもらっているミヨはそう言った。
「ああ!」
3人はタケシ達を信じてさらに前へ進んだ。
「大丈夫ですか?ミズキさん!」
「あ、はい。ありがとうございます」
タケシにぺこぺこお辞儀をしていたその時だった。
「ゴォォォ!」
いなかったはずなのに後ろから声がする。二人が後ろを見たその時居たポケモンは
「ガブリアス!?」
タケシは一気に不安になった。いくら別の個体といってもあのシンジをあっさりと倒したカブリアス・・・自分で相手になるのかと考えていた。
「そ、そんな・・・なんで貴方がここに・・・」
タケシ以上に不安になっていたのはミズキだった。
「知ってるんですか。あのガブリアスを?」
タケシは恐る恐る訪ねた。
「あの目の傷間違いないです・・・あのガブリアスは・・・
私の・・・私の大事な人を殺したポケモンです・・・」
- スレ2-254
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/31 14:42:34
「殺・・・された?」
「ええ・・・あれは1年前のことです・・・」
第8話「ミズキの過去」
「グランドフェスティバル優勝はキッサキシティのミズキ選手です!!」
「やったー!わーいわーい!」
「すげぇ!14歳の女の子だぜ!」
「本当にすごい人だわ・・・」
あの頃の私はただこの観客の大歓声を聞くのが楽しくて…そして…
「やったよー!ネロー!」
ミズキはネロと呼ばれた男性に抱きついた。
「や、やめろよ恥ずかしいじゃんか///」
ネロは観衆の前でのその行動に顔を真っ赤にする。
「いいじゃないこういう日くらいは♪」
ただ彼と入れる時間が本当に幸せだった。
「いやー本当にすごかったな。最後のユキノオーの絶対零度は」
「うん!後がないから使ったんだけど当たって良かった~」
「ははは、次は俺の番だな」
そう言って彼はポケットからケースを取り出す。
「あと1つだね」
「ああ、でもナギサシティのデンジさんは強いって言うし・・・」
「でもあのフライゴンとあなたのポケモンを信じる心があれば大丈夫だよ♪」
「だな!」
2人は仲良く会話をしながら帰っていた。
「あ、あのミズキさん・・・ですよね?」
突然二人の前に少年が現れる。
「あ、はいそうですけど・・・」
「あの僕あなたに憧れているんです!コンテストバトルしてくれませんか?」
「うん!やろうやろうコンテストバトル♪」
気前のいいミズキは挑戦を断ることは一度もなかった。少年を連れて広い場所へ行こうとするが・・・
「今日はやめて帰ろうよ!」
ミズキの腕をネロはつかんでそう言った。かなり真剣な表情だ。
「なによ~疲れてるならさっき帰っていいわよ。すぐに追いかけるから」
「・・・わかったよ」
そう言ってネロは宿に戻っていった。
これが悲劇の始まりになるなんて・・・
- スレ2-255
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/31 15:25:09
「ここら辺でいいかな」
そこは人気の少ない広い場所…バトルにはもってこいの場所だ。
「さぁ、始めましょう!」
「うん、楽しみだよ」
少年が不敵な笑みを浮かべたのをミズキは気付かなかった。
「なんだよ・・・ミズキのやつ・・・」
ぶつぶつと文句を言いながらネロは宿に戻ろうとしていた。
「!!」
急にネロの表情に焦りが見えた。
「なんだか・・・やな予感がする・・・」
そう言ってネロはミズキを探しに走りだした。
「くっ・・・」
ミズキはかなり焦っていた。しかし、傷ついているのはポケモンではない・・ミズキの方だ。
「行きますよ!ガブリアス!!ドラゴンクロー!」
「ユキノオー!吹雪!」
ユキノオーが応戦するが
「無駄無駄!ミズキに攻撃だぁ!」
「きゃあああーーー!」
ミズキの左腕に当たり大量出血をしてしまう。
「こんなの・・・バトルじゃない・・・」
そういってミズキはユキノオーを戻しその場から逃げた。
「ハァ…ハァ…」
ミズキはとにかく走った
「逃げても無駄だよ」
後ろから少年がつけてくる
「なんでそこまで私を…」
「ふふふ・・・貴方をここで殺してその特別な才能をもらいたいんですよ」
少年は邪悪な笑みを浮かべた。
「(何を言っているの!?とにかく逃げなきゃ)」
また逃げ出そうとした時だった
「無駄だよ・・・ギガインパクト!」
強力なパンチがミズキに迫った。
「破壊光線!!」
そんなミズキを助けたのはネロだった。
- スレ2-256
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/08/31 15:46:36
「俺が来たからには大丈夫だ!」
ネロは自信満々にそう話す。
勝負は互角。このときのネロはやけに強かった気がする。
それで安心した…それが過ちだった。
「よーしいいぞ!」
フライゴンはガブリアスを押し倒した。
「やったー!」
ミズキが喜んで油断したその時だった。
「ドラゴンクロー!!」
ガブリアスがこちらに襲いかかる。
グサッ
しかし攻撃を受けたのはミズキではなくネロだった。
ネロが庇ったのだ。
「ね・・・ろ・・・?」
「よかった…」
そういってネロはその場に倒れてしまった。
どうしたの?ネロ?疲れたの?
体から赤いものが出てるよ・・・なんで?
体が冷たい・・・なんで?なんで?
ねぇ・・・返事をしてよネロ・・・
ネローーーーーーーー!!
いつの間にかに少年は消えていた。
そしてミズキの悲しみなのか雨が急に降りだした・・・
- スレ2-266
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/04 21:28:49
「それが私の過去です・・・」
「なかなか懐かしいお話だな」
「!!」
ミズキが話を終えた後、ガブリアスの後ろから過去に出てきた少年が現れる。
第9話「守るべきもの」
「とにかくやるしかない!グレッグル!!毒突きだ!」
その空気を変えるかのような先手がガブリアスに迫る。
「瓦割だ!」
しかしそれを吹き飛ばす一撃がグレッグルに直撃する。
「大丈夫か!?」
タケシが聞く以前にグレッグルは戦闘態勢を取っていた。
「グレッグル!もう一度毒突きだ!」
「リングマ!メガトンパンチで援護して!」
再度攻撃をするグレッグルをサポートするかのようにリングマが現れる。
「アイアンテール!」
ガブリアスの尻尾の攻撃はリングマの技と相殺しグレッグルの突きは直撃する。
「無駄だ!!」
しかしまったくダメージを受けていないのかガブリアスは追撃を始める。
「今だ!ピンプク!」
「何!?」
ドーン!
今までの攻撃は囮であり、いつのまにかに巨大な岩をもったピンプクが背後に回り込みその力で岩をぶつけたのだ。
「やりましたよ!ミズキさん!」
タケシは信じられないくらい喜んでいた。
しかし
「ギガインパクト!!」
ドガァ!
そのガブリアスの一撃でほとんどのポケモンが吹き飛ばされた。
「くっ・・・」
タケシの顔には不安しか残らなかった。残りは一匹のみ・・・・さらにミズキさんも先ほどから出ていたレントラー、ロズレイド、リングマがダウンしていた。
- スレ2-267
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/04 22:42:07
「くっ、ユキノオー!お願い・・・」
目の前のポケモンが自分の最愛の人を奪ったポケモン・・・ミズキの動揺は尋常ではなかった。
「もっと楽しませてくれよ…火炎放射!」
「吹雪!!」
炎と氷・・・2つの技が混ざり霧が生まれていた。
「今よ!ピジョット!ブレイブバード!」
その霧の中でミズキのピジョットが強力な突進を繰り出す。
しかし、
「ギガインパクト!」
またしてもその一撃でピジョットはやられてしまった。
「くくく・・・あきらめろ!瓦割!」
「氷のパンチ!」
2つの技はぶつかり合うものの氷の拳は力負けし、ユキノオーまでもがやられる。
「ミズキ、お前じゃ勝てない。ネロの言うこと聞いておけばネロは死ななかったんだぜ。きっとあの世でお前のこと恨んでるだろうなぁ・・・」
確かにそうだった…もし私があの時帰ればネロは死ななかったのに…もう諦めよう…
ミズキが諦めかけたその時だった
「そんなことはない!」
タケシが急に声を発する。
「タケシさん・・?」
「俺はその場にいなかったからわからないがネロという人は死んでも恨んでなんかいない!!ただ大切な人を守るために死んだんだ!」
「なぜそんなことが言える?」
「俺にも守りたいものがある!!ポケモンを・・・家族を・・・そしてかけがえのない俺の仲間をだ!だから俺はヒカリを助けるために戦っているサトシにこれ以上の負担をかけないために俺は戦う!!」
『俺はポケモンリーグを制覇したい!!でもその時にはたくさんの困難があると思う…でも俺はそれからみんなを守りたい!だから俺は強くなるんだ!』
ネロ・・・そうだよね。あなたは守りたいもののために戦っていたんだよね…今から私もみんなを守るためにあの子を使うわ!!
「来て!私の切り札!!」
ミズキの目から迷いが消え出した最後のポケモンは…
- スレ2-271
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/06 19:25:07
ミズキのボールから現れた最後のポケモン・・・それはあのフライゴンだった。
「ネロ…貴方の力貸してもらうわ!」
第10話:支える力
「俺も行くぞ!ウソッキー!!」
ミズキに続きタケシも最後のポケモンを繰り出す。
「フライゴン!ドラゴンクロー!」
「ウソッキー!ウッドハンマー!」
「ちぃっ、ドラゴンクロー!!」
それに応戦するかのようにガブリアスも爪で攻撃するがウソッキーの分ガブリアスは力負けした。
「ならば龍の波動!!」
「今だ!流星群!」
無数の星が波動を打ち破りガブリアスに襲いかかる
「避けろぉ!」
ギリギリのところでガブリアスはその技を避ける。
「くっ、逃した…」
流星群は諸刃の刃の技…技を使用したフライゴンは疲労したものの持ち物の「メンタルハーブ」の力で元気を取り戻す。
「あと一発…それであのガブリアスを倒さなきゃね…」
そういったミズキの言葉にフライゴンはコクンと頷く。
「行くわよ!破壊光線!」
「破壊光線!」
フライゴン、ガブリアス両方の口から強力な光線がほとばしり、大部屋は少しくずれを見せ始めた。
「一気に決める!!ドラゴンクロー!」
「ドラゴンクロー!」
2人の技の威力は互角。このままでは拉致が明かない。
「…見えた!!今よ!流星群!」
ミズキの目がキラリと光ったと思うと数多の星がガブリアスに襲いかかる。あらかじめのダメージかガブリアスは動けずにいた。
「いっけぇーーーーー!」
- スレ2-272
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/06 19:42:55
「甘いんだよ!!ギガインパクトだ!!」
避けられないわけではなく技と避けようとしなかったのか、ガブリアスの渾身の拳が流星群をも打ち砕く…
そして星は跡形もなく消えていった。
「そ…そんな…」
ミズキは最後のチャンスを逃し落胆してしまった。
「ふはははは!これで俺の勝ちだ…」
「ま…負けた…なーんてね♪」
ミズキの表情が笑顔になるがその裏には悪意のこもったような笑顔だった。
「な、なぜだ!!!!」
なんとそこに疲労しているのはフライゴンではなくウソッキーだった。
「残念だったな!お前が破壊したのはフライゴンのではなくウソッキーが物真似した流星群だ!!」
「これが終幕よ!!」
『私、どうしたらいいのかな・・・・』
そこには泣き続けている少女…ミズキ(13歳)がいた。
『ユキカブリが頑張ってくれたのにまた一次審査で落ちるなんて…どうすればいいんだろう・・・』
『ミズキ…その涙は…』
そこに突然ビブラーバを持ちながら悲しい表情をしたネロがやってくる。
『ほっといてよ!!私にはコンテストの才能なんか…』
そう言い終わる前にネロがミズキを抱きしめた。
『ネロ・・・?』
『確かに今回は駄目だった…でも頑張ってたじゃないか!!才能がないなんて言うなよ!俺が・・俺がお前を支えるから…』
『ネロありがとう・・・』
ミズキの顔が笑顔になる
『でも・・・』
『でも?』
『私もあなたを支えるんだからね!!』
そう今も私は貴方に支えられている…それはこれからもずっと…あとね私、コンテストまた頑張るから!また応援しててよね!
「や、やめろぉーーーーーーーー!」
少年は取り乱した表情でいた。
「守り抜け絆!!流星群!!!」
無数の星がようやくガブリアスに直撃したのであった
- スレ2-273
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/06 19:52:55
その煙が晴れた時…目の前には気絶しているガブリアスとボロボロの少年がいた。
「勝った…」
ミズキは一呼吸をして落ち着いた顔を見せる。
やったよ…ネロ…因縁のあのポケモンをようやく倒せたよ…
落ち着いてはいてもその眼からは涙が溢れていた。
「やりましたよ!ミズキさん!」
その空気を壊すかのようにタケシは喜びながら踊っていた。
「ええ・・・では早く先に行きましょう」
ただそれのおかげで切り替えられたのかミズキは走って先へ向かおうとした。
「はい!」
タケシもそれに続くかのように走っていった。
「待て…」
「!!」
そんな二人を呼び止める声…あの少年であった。
「ここから先へは行かせん!」
彼ががそう叫ぶと大部屋がどんどんと闇に覆われていく
「きゃあ!」
「そ、そんな・・・」
タケシとミズキも少年も例外ではなく闇に飲み込まれていく。
「死ぬ時は道連れだぜ…」
少年はいち早くその闇に飲み込まれてしまった。
「あとは頼みましたよ…サトシ君…」
そう言うと同時にミズキとタケシも闇に飲み込まれてしまった。
- スレ2-277
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/07 18:49:03
第11話「仲間」
「おっしゃあ!結構来たぜ!」
タケシ達と別れ何時間が経っただろうかサトシとゴールドとミヨはかなり奥の方まで来ていた。
ただポケモンたちの疲労は尋常ではなかった。
「また大部屋か」
サトシ達がついた場所・・・そこはまた大部屋があった。
3人はミズキたちがまだ来ないことからおそらく敵がここに潜んでいるのだろうと考えていた。
「早く行けよ」
そういうとゴールドはサトシの背中をたたいた。
「待てよ!俺もここで」
「早く行けよ!」
サトシが言い終える前にゴールドがサトシの胸ぐらを掴み、そう叫んだ。
「わかってんだろ!時間がないことくらい!ここは俺に任せろ!!」
ゴールドの言葉は的確だった。
そうだもう時間がない…早くしないと人々がヒカリは消えてちゃうんだ…
俺がヒカリを助けなきゃ!!
「わかったよ・・・・」
そう言ってサトシは走り出した。
「すぐに追いついてやるよ!」
ゴールドは右親指を立てながらそう叫んだ。
走っているサトシも同じ事をする。
「さてと・・・いい加減に顔を出せよ!お前!!」
ゴールドは後ろを向きながらではあるもののビリヤードのキューを人の気配のある場所へ投げつける。
「初めからわかっていたのか…」
それをキャッチしてゴールドの傍へと赤い髪の少年が歩いてくる。
「なんでかしんねーけど…なんでお前がここ居るんだ!?シルバー」
「それはこっちのセリフだ!ゴールド!」
- スレ2-278
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/07 23:26:15
「行くぞ!ミヨちゃんはしっかり捕まってて!」
「うん!」
ミヨをかばいながらもサトシは前へ進んだ。
「グライオン!シザークロス!ウリムーは粉雪!エテボースはスピードスター!」
たくさんの技がホウオウにぶつかりホウオウは消えてなくなる。
「頑張ってくれ…みんな!」
サトシは自分のポケモン、そしてヒカリのポケモンを信じて前へ進んだ。
「どうした?ゴールド?」
その頃ゴールドはシルバーの登場に困惑していた。
あいつは石化してしまったはずだ…
それを知った時は俺もクリスもやばかった…
でも目の前にあいつはいる…
でもあいつは悪に手を染める奴じゃない…
なら!
「勝負だ!シルバー!!」
「勝負は3対3!あの時の続きと行こうぜ!」
あの時…エンジュシティでつかなかった決着を…そして目の前のシルバーの謎を解き明かすためにも…
「俺は勝つ!」
そう叫ぶと同時にゴールドは最初のポケモンを繰り出した。
- スレ2-280
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/08 23:21:13
「頼んだぞ!マーぴょん!」
「行け!キングドラ!」
ゴールドからはムウマージがシルバーからはキングドラが現れる。
「催眠術!」
「神秘の守り!」
ムウマージが高速で眠らせようとするがそれを超えるスピードでのキングドラの守りがそれを防ぐ。
「ハイドロポンプ!」
「読んでた!ミラーコート!」
そこからキングドラは一気に攻撃へと移るが、ムウマージはそれを読んでいたかのように盾ではじき返す
「龍の息吹!」
一瞬の隙をかいくぐり龍の息吹がムーマージにヒットする。しかし、キングドラはミラーコートに直撃する。
「一気に決める!シャドーボール!」
とどめを刺さんとばかりに放った…放たれるはずだった技が放たれない。
「破壊光線!」
麻痺で動けなくなったムウマージはその一撃で倒れてしまった。
「わりぃクリス…お前のポケモンやられちまった…でも次は負けない!」
そう言って放たれたボールから現れたポケモンは高速でキングドラにパンチを喰らわせKOさせた。
- スレ2-281
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/08 23:23:24
第12話「ライバル!」
「頼んだぞ!マーぴょん!」
「行け!キングドラ!」
ゴールドからはムウマージがシルバーからはキングドラが現れる。
「催眠術!」
「神秘の守り!」
ムウマージが高速で眠らせようとするがそれを超えるスピードでのキングドラの守りがそれを防ぐ。
「ハイドロポンプ!」
「読んでた!ミラーコート!」
そこからキングドラは一気に攻撃へと移るが、ムウマージはそれを読んでいたかのように盾ではじき返す
「龍の息吹!」
一瞬の隙をかいくぐり龍の息吹がムーマージにヒットする。しかし、キングドラはミラーコートに直撃する。
「一気に決める!シャドーボール!」
とどめを刺さんとばかりに放った…放たれるはずだった技が放たれない。
「破壊光線!」
麻痺で動けなくなったムウマージはその一撃で倒れてしまった。
「わりぃクリス…お前のポケモンやられちまった…でも次は負けない!」
そう言って放たれたボールから現れたポケモンは高速でキングドラにパンチを喰らわせKOさせた。
現れたポケモンはエイパムのエーたろうである。
「スピード勝負か!いってこいニューラ!」
ニューラが出たと同時に睨み合いを繰り広げる2匹。
2匹は勝負になるとよく戦っていた。だからこそ負けたくない意思があるのだろう。
- スレ2-282
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/08 23:24:47
「一気に決めるぜ!エーたろう!スピードスター!」
「迎え撃て!吹雪!」
無数の星と氷がぶつかり合う中ニューラはすでに攻撃を始めていた。
「辻斬り!」
「避けろ!」
しかしあまりにも速い攻撃に対応できなかったのかエイパムの体は爪に貫かれる。
しかしその体はゆらゆらと影に戻っていく。
「影分身!?」
シルバーが辺りを見回すのと同時にニューラも辺りを見回す。
「遅い!!気合パンチ!!」
この一撃のためにスピードを落としていたのか猛スピードで真上からエイパムのパンチが撃ち込まれる。
ガシッ!!
しかしそのパンチは急所には当たらず、ニューラの長い爪がそれを抑える。
「投げ飛ばして乱れ引っ掻き!」
「焦るな!こっちも乱れ引っ掻きで対抗だ!」
ニューラは勢いよくエイパムを投げ飛ばすがそのバランスの良さから一瞬で体勢を立て直し、乱れ引っ掻きの対決が始まる。
「こいつで止めだ!!気合パンチ!」
爪と爪が交差する一瞬、2匹の爪がぶつかりニューラが怯んだところにすかさず最大級の気合パンチを打ち込む。
ドガァァァァ!
エイパムの拳はニューラを地面にたたきつけた。その時点で勝負はついていた…はずだった。
「ニューラ!!」
「エーたろう!?」
なんとニューラの隣にはエーたろうが倒れていた。5、6発叩かれた傷がある。恐らく乱れ引っ掻きのときに袋叩きを仕掛けていたのだろう。
「くっ…」
両者とも完璧な戦略だと思っていたのか顔をしかめながらボールに戻す。
楽しい!!こんな楽しいバトルは久々だ!!
もうシルバーであろうがなかろうが関係ねえ!
ゴールドの脳裏ではもはやそのことしか考えていなかった。それはシルバーも同じであった。
「行くぜ!シルバー!最後はこいつらで決着をつけようぜ!!」
「ああ!俺も同じ事を考えていたところだ!!」
両者のボールから放たれたのはバクたろうとオーダイル…ゴールドとシルバーと同じ最大の親友であり最大のライバルの戦いが始まった!!
- スレ2-288
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/11 21:47:41
第13話「諦めない!」
「バクたろう!火炎放射だ!」
「オーダイル!ハイドロポンプ!」
炎と水が混ざり合い、爆発が起き煙が上がる。
「うぉぉぉぉ!火炎車ぁ!」
「止めろぉぉぉ!滝登りぃ!」
2人とも考えは同じだったのか物理系の技を繰り出す。
ただオーダイルの方が早かったのかバクたろうは水に呑み込まれる。効果は抜群だ。
「バクたろう!!大丈夫か!?」
バクたろうはコクンとうなずくとすぐざまオーダイルに向かっていった。
「甘いぜ!アクアジェット!!」
「雷パンチだぁ!」
直線的な攻撃を読んでいたのかカウンターといわんばかりの雷パンチがオーダイルにヒットする。
「甘いぜ!」
「何!?」
シルバーもそれを読んでいたのか、アクアジェットの途中で体を回転させ、電気のショックを和らげアクアジェットをヒットさせる。
「バクゥ…」
あのバクたろうも苦手な技を連続でくらい倒れこんでしまう。
「決まったな…」
シルバーがそう言いオーダイルを戻そうとしたときだった。
「まだだ!まだ終わりじゃねぇ!!」
「なぜそう言い切れる!」
「そんなの俺がバクたろうが諦めてねぇからだろうが!」
「バクゥ!」
ゴールドがそう叫ぶと同時にバクたろうも立ち上がる。
「こっからが本番だ!バクたろう!」
ゴールドは頭のゴーグルを掛けバクたろうとともに立ち向かっていった!
- スレ2-289
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/09/11 22:46:01
「行き止まり…?」
その頃サトシとミヨはホウオウ達は退けたものの行き止まりのような場所に立ち止まっていた。
「どこか行ける場所は?」
「上があるよ」
ミヨは上を差しそう言った。
確かに上は今までとは違い黒く染まった水溜りのようにも見えた。
「ポチャポチャ!」
ポッチャマが上を見て声を上げ始めた。
「迷ってる場合はない!上へいってやる!」
サトシはそう叫ぶと黒い水溜りに入っていった。
「うぉぉぉぉぉ!いっけぇ!」
その頃ゴールドとバクたろうはオーダイルと闘っていた。
「ぐっ!滝登りで防げ!」
「火炎車でぶち破れ!!」
さっきよりも気迫も威力もある攻撃が滝登りを打ち破る。
「気合パンチだ!」
オーダイルも負けじと反撃をする。
「(くっ…シルバーのやつやるな…)」
「(まさかここまで成長してるなんてな…)」
「(こうなれば!)」
2人とそのポケモンが一気に動き出した。
「これで決める!オーバーヒート!」
「勝つのは俺だ!ハイドロポンプ!」
2つの技が激しくぶつかり合う。地面に亀裂が入るほど2つの技はすさまじかった。
「うぉぉぉぉぉ!」
2人と2匹は限界の技は超えたぶつかり合いをする。しかし徐々にタイプで有利なオーダイルが打ち勝っていく。
「これで終わりだ!」
「まだ終わりじゃねぇ!バクたろう!オーバーヒートに突っ込め!フレアドライブだ!」
バクたろうはフレアドライブとオーバヒートを混ぜ、より強力なフレアドライブを作り出す。
「いっけぇぇ!」
フレアドライブはハイドロポンプを退けオーダイルに直撃する。
「オーダイル!」
オーダイルはその場にたおれてしまい、バクたろうは傷だらけで息が上がりながらも立ち上がっていた。
「やった…勝ったぁ!!」
ゴールドはその場で飛び上がりただ喜びをかみしめていた。
- スレ2-430
- ポケットモンスターDP~ホウオウと深き闇の意思~
- 08/12/16 17:24:43
第14話「願いのカタチ」
ゴールドのバクたろうはシルバーのオーダイルを倒し2人のポケモンバトルの幕は閉じた。
「また強くなったなゴールド」
「俺を褒めるなんてどうかしちまったのか?」
その場に座り込んだシルバーの近くでゴールドは声をかけた。
「かもな」
「かもなって…つーかお前シルバーじゃないだろ?誰だ?」
「ふふ…俺はお前の「願い」だ」
「願い?」
突如、シルバーから発せられた言葉にゴールドは疑問を感じる。
「ああ、願いだ…お前は心の奥底では俺ともう一度戦いたいと言う願いがあった…それの具現化がこの俺だ」
「願い…か…」
俺はシルバーが石になったあの日から必死に元に戻す方法を探して旅に出たんだっけ…
その根源はシルバーと決着をつけたかったからだったんだな…
でも…それ以上に…
ズドドドド!
「!!」
ゴールドが考え事をしている矢先、向こうから黒い波が押し寄せてきた。
「侵入者と俺を排除するための罠か…早く行けゴールド!!」
「わりぃ…それはできねぇ…」
なんとゴールドはシルバーの盾になるかのようにシルバーの前に立った。
「何してるんだ!!早く行け!!」
「できねぇよ・・・だって俺…お前とは戦いんたかったでも…それ以上に俺はお前とクリスとまた3人で会いたかったんだ!!だから俺はお前を守る!!」
ドパーン!
波がその部屋中を覆いつくした。
「ようやく着いたぁ~」
情けない声を出しながらもサトシは闇の最奥にたどりついた。
「よくここまで来たな…褒めてやるぜ…サトシ!!」
「…う、嘘だ!?なんで!?なんでいるんだ!?」
サトシの顔には驚きと疑問の混じった表情が浮かんでいた。
「さぁ、最高のポケモンバトルを楽しもうぜ!!サトシ…もう一人の俺!!」
サトシの目の前に立っていた男…それもまたサトシであったのだった…