ポケットモンスターDP 君がいるから

  • スレ2-248
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/08/30 22:30:15
1話 「ルーメンシティ」


旅をしているサトシ達はとある街にたどり着く。
「着いたぞ、ここがルーメンシティだ」
「タケシすぐ飯にしようぜ!」
「あたしもお腹ペコペコ~」
「それじゃあポケモンセンターを探さないとな」
一行は街のどこかにあるポケモンセンターを探すために歩きだした。
結構大きな街なのだが中央の広場に行くと、街全体をわかりやすく書いてある大きな看板があった。
「えーと、ポケモンセンターは・・・」
「オレもう限界だ・・・一歩もあるけない・・・」
相棒のピカチュウも同じようになんだか元気がない。
「すぐそこにあるみたいだぞ、サトシ」
「本当か!?」
突然元気を取り戻したサトシはどこだ、どこだ、と辺りを見回した。
すると広場の一角でポケモンバトルが繰り広げられていた。
「おぉーーー!!バトルしてるじゃん、オレ達もいくぜピカチュウ!!」
そう言うとあっという間に走って行ってしまった。
「ち、ちょっとサトシ!待ってよあたしも行く」
続いてヒカリとパートナーのポッチャマも一緒に走って行った。
一人置いていかれたタケシはため息をついて、そばにあるベンチに座った。

  • スレ2-252
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/08/31 08:18:56
2話 「バトルしようぜ」


「おい、あのトレーナーさっきから連戦連勝だな」
「誰かあいつの連勝ストップ出来るやついないのか?」
「それじゃあオレが連勝をストップさせてやるぜ!」
「うわっ!びっくりした・・・誰だよお前」
強引に前の方に出て連戦連勝しているトレーナーの姿を確認する。
なんと、サトシとヒカリと同い年くらいの女の子だった。
「挑戦者は他にはいないの?」
「オレが相手になってやる!!」
人混みの中からバッと出てきた。
「オレはマサラタウンのサトシ!こいつは相棒のピカチュウ」
肩に乗っているピカチュウは元気に片手をあげて挨拶する。
「わたしはフタバタウンのアカリ!正々堂々と勝負しようね」
「ああ、望むところだ!」
その時人混みの中からサトシを追いかけていたヒカリが出てきた。
「サトシ、やっと見つけた」
「ヒカリ!?どうしたんだよ」
「どうしたって・・・もうっ」
「ま、まさかのガールフレンド登場!?ってことはタッグバトルね」
「えっ?」
二人は顔を見合わせてなんのことだかわかっていないようだ。
「わたし達もタッグバトルだよ、トモルくん手伝って」
「えぇ、ボク?」
多少混乱気味だがどうなる?このバトル

  • スレ2-253
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/08/31 12:12:42
3話 「タッグバトル」


「使用ポケモンはそれぞれ一匹ずつ、先に二匹とも倒れたらその時点で負け」
「わかった!ヒカリ久々のタッグバトルだな、がんばろうぜ」
「大丈夫!!って、本当にやらないとダメ?」
「当たり前だろ、タッグバトルなんだから」
その場の成り行きでなぜかヒカリまでバトルに巻き込まれてしまった。
どうやら相手の方も似たような状況になっているようだ。
「全く・・・アカリちゃんは後先考えずに何でもかんでもやるんだから」
「細かいことは気にしない!さあ、バトルスタートだよ」
「よーし、ナエトルきみに決めた!!」
「パチリスお願い!」
サトシはナエトルを、ヒカリはパチリスをそれぞれ出した。
「それじゃあわたしは、いっけーフレイム!!」
「こうなったらやるしかない、頼むよクラウド!」
アカリのブースターはピカチュウと同じでボールに入っていないため、名前を呼ばれると前に出る。
トモルはクロバットを繰り出した。
「わたしのブースター名前はフレイム、結構強いんだから」
「ボクのはクロバット、素早いから先制攻撃が得意なんだ」
「ブースターとクロバットか・・・ナエトルは不利だな」
二人はどう戦うのか!?

  • スレ2-257
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/08/31 16:48:10
4話 「負けられない」


連戦連勝中のトレーナー、アカリに勝負を挑んだサトシ。
成り行きでヒカリと組んでタッグバトルをする事になった。
果たして勝負の行方は?
「サトシくん、だっけ?お先にどうぞ、ガールフレンドのきみもね」
「後悔するなよ!ナエトル、ブースターにエナジーボール!!」
「ガールフレンドじゃないんだけど・・・パチリス、クロバットにてんしのキッス」
指示された通りにナエトル、パチリスが飛び出す。
「フレイム、かげぶんしん!!」
ナエトルのエナジーボールが当たる前にフレイム(ブースター)の姿は多くなっていた。
「かえんほうしゃ!」
無数の分身から放たれるかえんほうしゃをナエトルはうまくかわした。
「いいぞ、ナエトル!」
「クラウド、かわしてクロスポイズン!!」
クラウド(クロバット)は上空に飛んでかわした。
そして素早く空中で体制を立て直して技を放つ。
「こっちもかわして、そしてスパーク!」
それぞれ激しい技の応酬が続くなか、パチリスのスパークがクロバットの急所に当たり倒れた。
「ク、クラウド!?大丈夫・・・だね、よかった」
「さあ、後はブースターだけだぜ!!」
「ま、負けるもんか!!」

  • スレ2-259
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/01 22:13:10
5話 「ぶつかり合い」


「ま、まさかわたしが追いつめられるなんて」
「これがオレたちの実力だぜ!」
「このままいけば勝てるわ」
「でもわたしだって、このまま負ける気はないんだから!フレイム、ナエトルにかえんほうしゃ!!」
「かわせ、ナエトル!!」
正面から放たれたかえんほうしゃを、ナエトルは横にとんでかわした。
「よし!はっぱカッター!!」
「サトシ、ブースターがきてるわ!」
「なに!?」
フレイム(ブースター)はすでにナエトルの目の前にいた。
「ゼロ距離ならかわせないよ、ほのおのキバ!!」
強力な一撃を受けてナエトルは倒れてしまった、しかもこうかは抜群だ!
「ナ、ナエトル!!」
「サトシのナエトルが倒れるなんて・・・」
これで残ったのは、パチリスとフレイムになった。
「最後は一騎打ちで決める!フレイム、ギガインパクト!!」
「あたしだって!パチリス、ほうでん!!」
ほうでんとギガインパクトが激しくぶつかり合い、爆発した。
爆風が観戦者とサトシたちを巻き込む。
「ヒカリ、大丈夫か!?」
「あたしは大丈夫、それよりパチリスは!?」
煙がはれてようやく姿が確認出来るようになった、立っているのは・・・?

  • スレ2-263
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/02 21:11:49
6話 「以外な決着・・・そして」


激しいぶつかり合いの末に勝ったのは・・・ヒカリのパチリスだった。
ほうでんに真っ正面からぶつかったフレイム(ブースター)は倒れていた。
「やったぁーーー!!勝ったよ、サトシ」
「ヒカリが頑張ったから勝てたんだよ」
「ううん・・・サトシとタッグを組んだから勝てたんだよ」
負けてしまったアカリはフレイムに駆け寄る。
「ごめんねフレイム・・・わたしの判断ミスで傷ついちゃって」
「アカリ、いいバトルだったな!」
「サトシくん・・・うん、ありがとう!久々に手応えのあるバトルが出来たよ」
2人は握手をした。
アカリはヒカリの方にも握手を求める。
「まさかガールフレンドのきみに負けるなんてね」
「だから・・・もういっか、えっと」
「アカリだよ」
「そうそうアカリ・・・って、え?」
ヒカリはこの時初めてまじまじとアカリの顔を見た。
「・・・あ、あのアカリって、フタバタウン出身?」
「そうだけど?それがどうかした」
「あたしの事覚えてないの!?ヒカリ、フタバタウンのヒカリ!!」
「ヒ、ヒカリ!?確か小さい時ピカリって呼ばれてた」
「それは言わないで!!」
「どういうことだよ、ヒカリ?」
サトシは状況がよめていないようだ。
「あのねこの子あたしの幼なじみのアカリだったの」
「へぇ~・・・そうだったのか」
「バトルに夢中で全然気づかなかったよ」
サトシたちがバトルをしていた相手はなんとヒカリの幼なじみだった。

  • スレ2-265
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/03 18:03:14
7話 「幼なじみとの再会」


「それにしても、ヒカリがこの街に来てるなんて・・・って当たり前か」
「うん!コンテストがあるって聞いたから来たの」
「アカリ、コンテストに出るのか?」
「ううん、出るのはわたしじゃなくて・・・」
後ろの方でさっき一緒にタッグを組んでいた男の子の方に視線をうつす。
すぐに視線に気がつき、サトシたちの方に歩いてきた。
「どうしたの?」
「ほらちゃんと自己紹介して、ヒカリとサトシくんに」
「えと・・・ボクはトモル、マサゴタウン出身で一応コーディネーターなんだ」
「それじゃあ、コンテストに出るのって・・・?」
「そう、トモルくん!わたしはバトルの方が得意だし」
「ヒカリ、新たなライバル登場だな!」
「ええ!今回も一筋縄じゃいかないみたいね」
「ボ、ボクなんかヒカリちゃんのライバルにはなれないよ・・・」
「あーでたでたートモルくんの謙虚な態度、そんなに謙遜することないのに」
「ってことは、トモルは本当は強いのか!?さっきのバトルではよくわからなかったけど」
「だからボクは対したことないってば、アカリちゃんは大げさだよ」
この街に来た理由それは、コンテストに出場することだった。

  • スレ2-270
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/06 16:40:12
8話 「似た者どうし」


ルーメンシティで開かれるポケモンコンテストに出場するために街を訪れたサトシたち。
そこでヒカリの幼なじみアカリと出会いバトルをし、見事勝利した。
アカリと一緒に旅をしている少年、トモルがコンテストに出ると聞いてヒカリは
期待に胸を膨らますのだった。
「サトシ、そろそろタケシのところに戻った方がいいんじゃない?」
「やっべ忘れてた!!・・・それに腹へってきた」
「あたしも~バトルに夢中でお腹減ってるの忘れた」
「ポケモンセンターに行くの?だったら一緒に行ってもいいかな」
「もちろん!久しぶりに会ったから色々話もしたいし」
話が一致したところでサトシたちはタケシが待っている中央広場の全体図が見れる
看板があるところに行った。
「サトシ、ヒカリ!遅かったな」
「ごめんごめん、ちょっと色々あってね」
「紹介するよ2人とも、オレたちと一緒に旅してるタケシっていうんだ」
「はじめましてわたしはアカリ、こっちはパートナーのフレイム」
足下を見るとフレイム(ブースター)がおすわりの体形になった。
「ボクはトモル、パートナーはこのアクアです」
アクア(シャワーズ)はトモルに紹介されると小さな声であいさつした。
「俺はタケシ、世界一のポケモンブリーダーになるために旅しているんだ」
「ポケモンブリーダー・・・ということはポケモンフーズとか自分で作ってるの?」
「タケシの作るポケモンフーズはスゴいんだぜ!みんな美味しそうに食べるからな」
「美味しそうに・・・って、そんなこというから余計にお腹空いてきたじゃない!!」
「な、なんでオレに当たるんだよ!?」
「まあまあ2人ともその辺にして、センターにご飯食べに行こう」
その時グゥ~とお腹のなる音がした。
「えへへ・・・実はボクもお腹減ってるんだ」
「よーしみんなで腹一杯食うぞーーー!!」
「サトシくん!!ポケモンバトルでは負けたけど、大食いバトルなら負けないよ」
「望むところだ!けどまずはセンターまで競争だ!!」
「絶対に負けないんだから!!」
そのまま全速力で走って行ったサトシとアカリは、あっという間に見えなくなった。
「やれやれ・・・俺たちも行くか」
そういってヒカリ、タケシ、トモルはゆっくりとポケモンセンターに向かった。

  • スレ2-285
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/09 19:42:37
9話 「燃えるポケモンセンター」


「へへへ・・・どうだ!バトルでは負けたけど、競争ではわたしの勝ちだね」
「くっそー!体力には自信あったんだけどなあ」
ポケモンセンターまで競争していたサトシとアカリ。
「わたしだって体力には自信あるんだから!」
2人はとりあえず、さきにセンターに入ることにした・・・その時
「た、助けてくれ~」
「火事よ!みんな逃げてーーー!!」
ジョーイさんのかけ声とともに多くの人たちがセンターから出てきた。
2階の窓からはすでに火が噴き出しそうだった。
「どうしたんですか、ジョーイさん?」
「火事よ、原因はわからないけど・・・とにかく今は逃げて」
そう言うと他の人たちに逃げるように大きな声で呼びかけ始めた。
「サトシー、アカリー!いったいどうしたの?」
「ヒカリ!タケシもトモルも!ちょうどよかった、火を消すのを手伝ってくれ」
「センターが燃えてる!?ジ、ジョーイさんは?無事なのかサトシ!?」
「あ、ああ・・・あっちで逃げてる人たちを誘導してるよ」
「わかった!!俺も一緒に誘導を手伝ってくる、消化は任せたぞ!!」
「任せろ!みんな水ポケモンを出すんだ」
「OK!レッツゴー、ミミ!」
「頼むよ、アクア!」
「ブイゼル、きみに決めた!」
「ポッチャマ、お願い!」
サトシはブイゼル、ヒカリはポッチャマ、アカリはミミ(ミロカロス)、トモルはアクア(シャワーズ)をそれぞれだした。
「ブイゼル、みずでっぽう!」
「ポッチャマ、バブルこうせん!」
「ミミ、ハイドロポンプ!」
「アクアもハイドロポンプだ!」
4人の指示を受けて、炎に向かって水の技をぶつける。
特に激しいところに水をぶつけて消化を試みるがいっこうに消える気配がない。
「・・・いったい誰がこんなことを?」
「もしかして消してるそばから誰かが、かえんほうしゃを放っているみたい」

  • スレ2-287
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/11 19:28:16
10話 「謎の2人組」


「考えてもしょうがないだろ!ブイゼル、もっと威力をあげるんだ」
「ポッチャマも頑張って!!」
威力をあげて水をぶつけてもいっこうに火が消えない。
「こうなったら直接ポケモンセンターの中に入って火の原因を調べた方がいいよ!」
「ダメだよアカリちゃん!危ないじゃないか」
「でも・・・何とかしないと」
何か策はないのかと考えている時、センターの裏手の方に怪しい人影が走って行くのが見えた。
「なあ、今誰かセンターの裏に走って行かなかったか?」
「えっ?わたしは見てないけど?」
「ちょっと確かめてくる!アカリたちはこのまま火の消火を続けてくれ!」
「わかった、何とかしてみる」
「ヒカリはオレときてくれ」
「ええ、行くわよポッチャマ!」
「戻れ、ブイゼル」
ブイゼルをボールに戻すと2人は急いで人影が走って行った場所に向かった。
ピカチュウ、ポッチャマも一緒についてくる。
「確かこの辺に・・・」
昼間なので視界はそこまで悪くない。
だからサトシは自分が見た人影は幻ではないと思っている。
「誰だ!?お前たち、ここで何してやがる!!」
「落ち着けよガキが2人だけだ」
「お前たちこそここで何してるんだ!?」
「見て、サトシ!ブーバーンがかえんほうしゃを放ってる!!」
おそらく2人のどちらかのポケモンであろうブーバーンが、センターに炎をぶつけている。
「まさか、こいつらがセンターをこんなにしたのか!?」
「めんどくせぇな!!見られたからには生きて返さないぜ、カイリキー!!」
「さっさと終わらせてやろうぜ、ブーバーン!!」
2人の男組はポケモンを出してきた、どうやら言葉通りサトシたちを始末するつもりだろう。
「やられてたまるか!ムクバード、きみに決めた!!」
「ポッチャマ、あなたも行くのよ!」
サトシの投げたボールから、ムクバードが出てくる。
ポッチャマも2体のポケモンと対峙する。
「おもしれぇ・・・タッグバトルってわけかよ!!徹底的に潰してやるぜ」

  • スレ2-291
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/16 20:46:35
11話 「敵の援軍?」


「サトシくんたち大丈夫かな・・・?」
「どっちかって言うとミミとアクアの方が大丈夫じゃないよ」
ミミ(ミロカロス)とアクア(シャワーズ)はずっと消化作業を続けていたため疲れてしまったようだ。
「ミミ、戻って!」
アカリはいったんミミをボールに戻した。
トモルもアクアに休むよう指示をする。
「ふふふ・・・あなたたちね、余計なことをしてるのは」
「だ、誰!?」
後ろから音もなしに突然現れた謎の女性2人組。
アカリもトモルも思わず身構える。
「誰って?普通は名乗らないわよ、だって私たち悪者ってやつだから」
「わ、悪者~?どこからどう見てもオバさんじゃない」
「アカリちゃん!あんまり挑発するようなこと言わないでよ」
「だって・・・それじゃあ、厚化粧とかは?」
「ちょっとぉ・・・黙って聞いてればオバさんとか厚化粧とか、好き勝手言ってくれちゃって」
「アタシたちはガキってやつが大嫌いなのよねぇ、やっつけちゃう?」
謎の2人君はモンスターボールを宙に投げた。
それぞれのボールからブニャットとナッシーが出てきた。
「まあ運がなかったと思って諦めるのね」
「し、仕掛けてくる気だよ・・・どうするの?アカリちゃん」
「決まってるでしょ!このオバさんたちをやつけて、ジュンサーさんに引き渡す!!」
「戦うのね・・・」
「何もしないよりはいいでしょ!レッツゴー、ナナ!!」
「・・・わかった!頼むよ、ジャック!!」
アカリはナナ(キレイハナ)、トモルはジャック(ヘルガー)を出した。

謎の男女2人組によるポケモンセンターの奇襲。
サトシとヒカリはセンターの裏の方で男の2人組とバトルに。
アカリとトモルは正面の方で女の2人組とバチルに。
いったいルーメンシティで何が起こっているのか?

  • スレ2-293
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/19 20:22:36
12話 「負ける気ナシ!」


「カイリキー、ポッチャマにクロスチョップだ!!」
「かわして!ポッチャマ!」
カイリキーの強力なクロスチョップをジャンプでかわそうとするが
「ムダだぜ!!」
その言葉の通りジャンプしたはずなのにまともにくらってしまった。
「ポッチャマ!!」
「俺のカイリキーのとくせいはノーガード、どんなこをしても攻撃をかわすことは出来ないぜ」
「・・・ポッチャマ、バブルこうせん!!」
ポッチャマは立ち上がって、バブルこうせんを放つ。
しかし、カイリキーにはあまり利いていないようだった。
「ヒカリ、大丈夫か!?」
「よそ見している暇はないぜ!ブーバーン、かえんほうしゃ!!」
「ムクバード、かわしてでんこうせっか!!」
直線上に放たれたかえんほうしゃを体を縦にしてすばやくかわす。
その勢いに乗って、でんこうせっかをブーバーンにぶつける。
「どうだ!!」
「ふん、そんな攻撃おれのブーバーンには全く利かないぜ・・・それに」
「な、なに!?ムクバードがやけどになってる、攻撃はかわしたはずなのに」
「知らないのか?ブーバーンのとくせいはほのおのからだ、触った相手をやけどにするんだぜ」
「くそ!もどれ、ムクバード」
「おいおいたいしたことねぇな~、男のガキも女のガキも」
「まだだ、まだ負けてないぜ!ピカチュウ、頼むぞ」
サトシは足下にいるピカチュウと目を合わす。
ピカチュウはうなずいて一歩前に出てカイリキー、ブーバーンと対峙する。
「サトシ、ただ闇雲に突っ込むだけじゃやられちゃうわ」
「わかってる、それに・・・」
「最初から相性が悪いことがわかっていたから、カイリキーはポッチャマをブーバーンはムクバードを狙ってきたわ」
予想以上に相手は強い。
でもサトシもヒカリもまるで負ける気がしなかった。
「ヒカリ、オレたちの強さを見せてやろうぜ!!このまま負けるのは絶対イヤだぜ」
「あたしだって!!行くわよ、サトシ」
サトシ、ヒカリと同じようにピカチュウ、ポッチャマも気合いは十分だ。

  • スレ2-297
  • ?ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/25 20:28:11
13話 「チームワーク」


「反撃開始だ!ピカチュウ、10まんボルト!!」
「ポッチャマ、バブルこうせん!!」
ピカチュウの電撃はカイリキーにポッチャマの攻撃はブーバーンにヒットした。
10万ボルトでカイリキーはまひ状態になったようだ。
「ガキのくせになめやがって・・・カイリキー、クロスチョップだ!!」
しかし指示を受けてもカイリキーは動こうとはしなかった。
「おい、どうしたカイリキー!?」
「よく見ろ!まひ状態になってる・・・恐らくピカチュウの10まんボルトのせいだろう」
「うるせぇ!!んなことはわかってる!!カイリキー、戻れ」
「なんだかわからないけど、これはチャンスね!ポッチャマ、うずしお!!」
「しまった!」
ポッチャマが作り出したうずしおがブーバーンを飲み込み、そのままうずにとらえることが出来た。
「いいぞヒカリ!ピカチュウ、とどめの10まんボルト!!」
ピカチュウはさっき以上のパワーで10まんボルトを放ち、うずに飲み込まれているブーバーンはもろに電撃をくらった。
うずがはじけてブーバーンは立ち上がれずそのまま倒れてしまった。
「ちっ・・・戻れ、ブーバーン!」
「さあどうする?まだやるのか」
「降参するならいまのうちよ」
「だれが降参なんかするか!!まだポケモンは待ってんだよ!!」
「まて、目的はある程度達成された・・・ここはいったん退くんだ」
「・・・あいつらはどうするんだ?」
「今2人のガキと交戦中らしいがあいつらにも、撤退要請をだす」
「わかったよ、今日のところは勘弁してやる・・・だが次会ったときは容赦しないからな!!」
そういうと煙玉のようなものを地面に叩き付けた。
するといっきにあたり一面が煙だらけになり、周りが見えなくなってしまう。
「くそ、なにも見えない!!」
「サトシ、大丈夫?」
「ああ大丈夫だ・・・だけど、あいつ等は逃げたみたいだな」
「うん・・・いったいなんなのかしら?あっ!」
「何だよ急に」
「アカリとトモルくんは大丈夫かな?それにタケシも!!」
「そうだポケモンセンターもどうなったんだ?ここからじゃわかりにくな」
「急いで戻りましょ!」

  • スレ2-299
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  • 08/09/26 19:16:10
14話 「にほんばれ」


サトシとヒカリが戦っている間に、アカリとトモルもまた激しいバトルを繰り広げていた。
相手は謎の女2人組。
それぞれブニャットとナッシーを出していた。
アカリはナナ(キレイハナ)、トモルはジャック(ヘルガー)を出した。
「アタシたちを怒らせたことを後悔するのね、ブニャット!ねこだまし!!」
「ナッシー、サイコキネシス!!」
2匹の攻撃はどちらもナナに命中し、ねこだましのせいでひるんでしまった。
「ナナ、しっかり!」
「ジャック!ナナを守るんだ、ナッシーにかえんほうしゃ!!」
こうかはばつぐんだが、ギリギリのところでなんとか耐えたようだ。
「ちょっと!私のナッシーになんてことするのよ、せっかくの美貌が台無しじゃない!!」
「えっ・・・えと、ごめんなさい・・・」
「なんで謝ってるの!?相手はオバさんなんだから気にしなくていいんだよ」
「ま、またオバさんって言ったわね~・・・ブニャット、きりさくよ!!」
「ナナ、間合いをつめられる前にエナジーボール!!」
今度はナナのエナジーボールが先にブニャットにあたった。
しかし、ひるむことなく渾身の力を込めてきりさくを放った。
「く、くそ・・・そうだ!!」
「ナナ、にほんばれ!!そして、こうごうせい!!」
一気に日差しが強くなりナナはこうごうせいで、体力を回復する。
「ア、アカリちゃんまずいよ!相手のナッシーのとくせいはようりょくそなんだよ!!」
「大丈夫!!それに、にほんばれの状態なら炎技の威力もアップするからナッシーを確実に倒せるはず」
「確かにね・・・でもそっちのガキの言う通り、ナッシーのとくせいのおかげで今は早く動けるのよ」
「それはわたしのナナも同じ!!ソーラービームだよ、ナナ!!」
「こっちもソーラービーム!!」
2つのビームがぶつかり、爆発した。
ナナもナッシーも衝撃で吹き飛ばされた、だがこれはチャンスだった。
「トモルくん今だよ!!」
「わかってる!ジャック、ナッシーにかえんほうしゃ」
確実に当たったように見えたが、ブニャットがナッシーの盾になるような形でかわりに攻撃をうけていた。

  • スレ2-302
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/09/30 19:15:45
15話 「撤退」


ジャック(ヘルガー)の放ったかえんほうしゃがブニャットを焼きつくしたように見えたが、平然と立っていた。
「き、きいてない!?確かにあたったはずなのに」
「あら~知らないの?ブニャットのとくせいはあついしぼうってやつよ」
「・・・オバさんのとくせいもあついしぼうってやつなの?」
「そうそうアタシのとくせいは・・・って違うわ!!脂肪もそんなにないわよ!!」
その時、ピピピという不思議な音が聞こえた。
「・・・何よ、今いいところなのに」
ナッシーのトレーナーが誰かと通信で話しているみたいだった。
「撤退?冗談じゃない、まだやれるわよ」
「・・・なにやってるのかな?急におとなしくなったけど」
すると2人ともブニャット、ナッシーをそれぞれボールに戻した。
代わりにドンカラスとペリッパーを出した。
「せっかく盛り上がってきたけど、ちょっと都合が悪くなったから帰らせてもらうわ」
「アタシは納得いかないけど・・・命令ならしかたないか」
「ちょっと待ちなさいよ!!勝負の途中で逃げるなんて許さないんだから!!」
「アカリちゃん、ここはおさえて!ボクたちの本当の目的は戦うことじゃない!」
「・・・でもっ」
「じゃ~ねぇ~おバカなガキんちょさん」
そういうとすごい勢いで飛んで行ってしまった、追いかけるのは無理だろう。
「・・・・・あ~もう!!なんなのよ、あのオバさんたちは!?」
「だからそんな事よりセンターからまだ火が出てるよ、消化しないと」
「う、うん」
再び消化を始めたその時、サトシとヒカリが戻ってきた。
ジョーイさんと一緒にセンターから避難していた人たちを誘導していたタケシも戻ってきた。
「アカリ、トモル!!大丈夫か?」
「タケシも戻ってきたのね」
「ああ、すべての人が避難できたことを確認できたからな」
しかしポケモンセンターは完全に燃えてしまい跡形もなくなってしまっていた。
「ヒカリ、サトシくん・・・タケシくんも」

再び合流したサトシ、ヒカリ、アカリ、トモル、タケシの5人。
謎の2人組・・・いや4人組の正体は?
センターを襲った理由とは?いったい何か。

  • スレ2-309
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/10/13 11:41:44
16話 「緊急避難所」


ポケモンセンター襲撃事件から一夜が明けた。
サトシとヒカリたちは緊急避難所という場所に泊まっていた。
「おはようヒカリ、ちゃんと寝れたか?」
「う~ん・・・微妙かな、なんかそわそわしちゃって」
「そっか、実はオレも寝れなくてさ」
「サトシも!?でも昨日は早く寝てたじゃない」
「布団に入ってもなかなか寝れなかったんだよ、なあピカチュウ?」
サトシの肩に乗っているピカチュウはこくこくと頷いた。
「ヒカリとサトシくんは仲が良いんだね~」
「どうしたの?急に」
2人のやりとりを少し離れた所から見ていたアカリとトモル。
「やっぱり2人はボーイフレンドとガールフレンドの関係なんだね」
「・・・パートナーとも言えるね」
「ヒカリもナイスなボーイフレンドを選んだよ、サトシくんは強いしかっこいいし!」
「ボクの話聞いてる?後さ、アカリちゃんボーイフレンドの意味わかってる?」
「それくらい知ってるよ、男の子の友達のことでしょ?」
「間違ってはいないんだけど・・・」
「何話してるんだよアカリ、トモル」
2人に気がついたのかサトシとヒカリ、それぞれの肩に乗っているピカチュウとポッチャマが来た。

  • スレ2-315
  • ?ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/10/17 18:33:38
17話 「続・緊急避難所」


「ヒカリとサトシくんは仲がいいんだな~って話!」
「ちょ、アカリちゃん・・・単刀直入すぎない?」
「別に隠すような話じゃないでしょ」
「そうだな、オレとヒカリは仲がいいぜ!なんて言うかヒカリと一緒にいると楽しいんだ」
「あたしもサトシってね結構むちゃなことするから、見てて楽しいの」
「むちゃなことって・・・ヒカリのほうがむちゃすること多いだろ」
「サトシのほうが多いですぅ~」
「ケンカするほど仲がいい、まさにヒカリとサトシくんの為にある言葉だね!」
「「アカリ~」」
2人は声を揃えてアカリの方を向いた。
「だいだい、あたしたちのことばっかり言ってるけどアカリとトモルくんも仲がいいんでしょ?」
「えぇ!?あ、ボ、ボクたちは・・・その、えーと・・・」
「なに慌ててるんだ?もしかしてアカリとトモルって」
「わたしとトモルくんはこの子たちを貰った時から一緒に旅してる、パートナーみたいなもんだよ」
「この子たちって・・・ブースターとシャワーズのこと?」
「そうそう」
そう言って姿を確認すると、ピカチュウとポッチャマと一緒に遊んでいた。
「今はわたしになついてるけど、貰ったばっかりの頃はよく炎をふいてきてさ大変だったんだ」
「オレも同じだ、最初はピカチュウの電撃を浴びまくってたぜ」
「2人ともよく今まで耐えられたわね・・・」
「タフなところまで似てるんだね、すごいや・・・」

こうして避難所でひと時の休憩を楽しんだ、サトシとヒカリたち。
ルーメンシティを巻き込む大きな戦いが始まるとも知らずに・・・。

  • スレ2-317
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/10/18 09:55:51
18話 「襲撃再び」


サトシとヒカリたちが避難所に来て3日がたった。
「そういえば、サトシとアカリたちが戦ったいう謎の4人組・・・ポケモンセンターを襲撃してから何の音沙汰もないな」
「タケシはあいつ等の顔見てないよな?」
「ああ・・・」
「あたしとサトシが戦った2人組は男の人だったけど」
「わたしとトモルくんが戦った2人組はオバさんだったよ」
「オバさん!?ポケモンセンターを襲ったのはオバさんだったのか・・・奇麗なお姉さんかと思った」
「お姉さん?」
「気にしないでアカリ、いつものことだから」
3日前にポケモンセンターを襲った4人組の男女の行方をジュンサーさんたちが探しているがまだ見つからない。
またあらわれる可能性がある為、ルーメンシティ全体に警察を張り巡らせている。
そのため外出するのも制限されてしまい、1週間後のポケモンコンテストも延期になってしまった。
仕方ないので4人組のことについて色々と話している。
「それにしても何が目的でセンターを襲ったのかな?」
「ポケモンを盗む為じゃないのか?センターを襲う理由で1番考えられるのはそれしかないだろ」
「いや盗むのが目的なら焼き払うなんてことはしないと思うよ」
「トモルの言う通りだ、盗むのならもっと他のやり方をするだろう」
「ルーメンシティで1番大きな建物を狙った・・・ってことは考えられないかな?」
「えっ?でも、コンテスト会場の方が大きくない?」
「・・・全然分からないぜなあ、ピカチュウ」
ピカチュウ、ポッチャマたちも難しい顔をして色々考えているようだった。
しばらくあれこれ意見を出し合っていたが、考えても考えても全くわからない。
先に痺れを切らしたのはサトシとアカリだった。
「ダメだーーー!!やっぱり考えてても始まらない、オレたちもジュンサーさんたちと一緒にあいつ等を探しに行こうぜ!」
「賛成!何かもうじっとしてられないよ!!」
「落ち着け2人とも、一般トレーナーの俺達が行ったところで帰れと言われるのがオチだ」
「そうだよ・・・相手は大人の4人組だし、ボクたちが行ったところで何も」
その時ドォーーーーーン!と大きな音と同時に、建物が激しく揺れた。
「な、何だ!?」
「まさかあいつ等の仕業か?」

  • スレ2-319
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/10/21 19:36:16
19話 「行くぞ」


「こうしちゃいられない!行くぞ、ピカチュウ!!」
「わたしたちも行くよ、フレイム!」
サトシとピカチュウ、アカリとフレイム(ブースター)は外に走って行ってしまった。
「2人とも状況もわからないのに勝手に飛び出すな!!」
「タケシ、あたしが連れ戻してくる」
ヒカリの肩に乗っているポッチャマもやる気まんまんだ。
「わかった頼むぞヒカリ」
「待ってヒカリちゃん、ボクも一緒に行くよ」
「トモルくん」
「早く行こう、2人を止めないと!」
2人の後を追ってヒカリとポッチャマ、トモルとアクア(シャワーズ)も走って行った。
先に出て行ったサトシとアカリは大きな音がしたほうに向かっていた。
「爆発がしたのはこっちの方かな?」
「アカリお前・・・わかって向かってたんじゃないのかよ!?」
「えっ?サトシくんの方こそわかってたんじゃないの?」
「・・・」
「・・・・・・」
「方向音痴なら先に飛び出したりするなよな!」
「先に飛び出したのはサトシくんのほうじゃない!!」
2人が立ち止まって口論を初めてしまったので、ピカチュウとフレイムは少し困ったようにあたふたしている。
どんなに声をかけても聞こえていないようなのでそれぞれに電撃と炎を放った。
「いっーーーーーー!!」
「あっつーーーーー!!」
とりあえず冷静になった2人のところにヒカリとトモルが追いついて来た。
「やっと追いついた~サトシもアカリも走るの早すぎるよ・・・」
「ほ、本当にね・・・ボク体力ないから・・・つらいよ・・・」
「2人とも!来てくれたのか」
「来てくれたのか・・・じゃないわよ!タケシが言ってたけど状況がわからないのに飛び出すなんて、危ないでしょ」
「本当ね、その女の子の言う通りだわ」
その時、アカリとトモルには聞き覚えのある声が聞こえた。
上を見るとドンカラスに乗った女の人とオニドリルに乗った男の人がいた。
男の方は前にサトシとヒカリが戦った方の1人だ。

  • スレ2-325
  • ?ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/10/24 19:04:23
20話 「戦い方」


「いるのよね~突っ込むことしか出来ないバカな奴って」
「オレのことか!?」
「わたしのこと!?」
「2人ともあれは挑発だよ、聞き流せばいいんだってば」
「さてと・・・くだらない茶番劇をしに来たんじゃないぜ、俺たちは」
「おっとそうだったわね、それじゃさっそく・・・ドンカラス、つじぎりよ!!」
女はドンカラスから飛び降りるとそのままサトシたちめがけて飛んで来た。
「こっちに来るわ!」
「そうはさせるか!ピカチュウ、10まんボルト!!」
ピカチュウはしっかりと狙いを定めて10まんボルトを放つ。
だが、すばやい動きであっさりとかわされてしまう。
「みんなとりあえず逃げて」
それぞれに別の方向に散って攻撃をやり過ごした。
「今が反撃のチャンスだ!アクア、ドンカラスにれいとうビーム!!」
再び空中に飛び立とうとするドンカラスにアクア(シャワーズ)のれいとうビームがあたった。
「畳み掛けるぞ、ヒカリ手伝ってくれ!」
「わかったわ!」
「ピカチュウ、10まんボルト!!」
「ポッチャマ、バブルこうせん!!」
ピカチュウの10まんボルトとポッチャマのバブルこうせんがドンカラスにせまる。
「おいおい俺を忘れるなよ・・・オニドリル、かぜおこし!!」
ドンカラスの前に素早く飛び込み、技に向かって強力な風を放つ。
いとも簡単にオニドリルのおこした風によって技がはじけて消えてしまった。
「わ、技が・・・」
「だったらわたしが!フレイム、ほのおのキバ!!」
今度はアカリのフレイム(ブースター)がオニドリルたちに攻撃をしかける。
「あらあら・・・さっき言ったばっかりなのにまた突っ込むだけの攻撃なの?」
「オニドリルさっさと片付けろ、ドリルくちばし!!」
「かげぶんしん!!」
指示を受けるとすぐにいくつもの分身を作り出した。
「トモルくん!」
「わかってる!アクア、なみのりだ!!」
大きな波がオニドリルとドンカラスを飲み込む。
「そうか・・・なみのりは2体同時に攻撃できる技、相手の連携も崩せるな」
「すごい、アカリとトモルくん!ナイスコンビネーション!!」
「コンビネーションか・・・だったらオレたちだって、行くぞヒカリ!!」
「OK!」

  • スレ2-333
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/10/31 18:51:52
21話 「戦い方・2」


「まずは接近戦に持ち込むんだ!ピカチュウ、アイアンテール!!」
「ポッチャマ、つつく攻撃!!」
「そんな小さいポケモンにやられるわけないじゃない!!ドンカラス、つじぎり!!」
「オニドリル、つばさでうつ!!」
まともにぶつかりあえばピカチュウとポッチャマの方が不利だが、相手の2匹より小回りが利く。
そのことを生かしサトシとヒカリは攻撃を仕掛けようとする。
「今だ!!かわせ、ピカチュウ!!」
「ポッチャマはジャンプしてかわすのよ!!」
2匹はすばやく、言われた通りに攻撃をかわすとすぐに攻撃体勢にはいった。
「な、なに!?」
「今度は本当に攻撃するわよ!ポッチャマ、うずしお!!」
ポッチャマは大きな渦を作り出しドンカラスとオニドリル目掛けて渦を放った。
「飛んで逃げるのよ!」
「駄目だ、相手は空中から技を出してるんだぞ!飛んだら逆に当たるだろ!!」
男の言う通り空中に逃げようとしたドンカラスは渦に巻き込まれ、地面に叩き付けられた。
近くにいたオニドリルも巻き込こんで渦がはじけた。
「サトシ、今よ!!」
「わかった!ピカチュウ、ボルテッカー!!」
電気のエネルギーをまとったピカチュウがドンカラスとオニドリルに向かって行く。
「ヒカリとサトシくん、すごい!!」
「関心してる場合じゃないよボクたちも加勢しよう!」
「わかってるって!」
そう言っている間にピカチュウのボルテッカーがドンカラスにヒットした。
うじしおのダメージとボルテッカーの強力な一撃にダウンした。
「くっ・・・戻れ、ドンカラス」
「お前がちんたらやってるせいで、俺のオニドリルまでひん死寸前だぜ」
「うるさいわね!さっさと目的を果たせばいいんでしょ!?行きなさい、ブーピッグ!!」
女が次に出したのは、エスパータイプのポケモンブーピッグだった。
「たしか捕獲命令がでてるのは・・・帽子の女の子と赤いはちまきしてる女の子だったっけ?」
「そうだ、傷つけずに・・・ってリーダーが言ってたはずだ」
謎の2人組の今回の目的はヒカリとアカリを捕まえることだった。
本当の目的は未だわからないが、サトシとヒカリたちはこの場を乗り切ることが出来るのだろうか?

  • スレ2-338
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/11/04 19:18:09
22話 「卑怯だぞ!!」


「1人ずつ確実に捕らえるんだ!まずは・・・あの帽子の女だ」
「わかってるってば、アタシに命令しないでよ!!ブーピッグ、きちんと狙ってさいみんじゅつ!!」
「来るぞ、気をつけろピカチュウ!!」
しかし、さいみんじゅつはピカチュウとポッチャマを狙ってはいなかった。
ブーピッグはヒカリにさいみんじゅつをかけていた。
「あ、あれ・・・何だか、眠くなって・・・きた・・・」
「ヒカリ!!」
その場に倒れそうになるヒカリを支えようとサトシが手を伸ばしたその時、ヒカリの姿は消えていた。
「き、消えた!?」
辺りを見渡すとペリッパーがヒカリを乗せて飛んでいるのが見えた。
「いつのまにペリッパーが」
「ねえ、あのペリッパーってもしかして・・・もう1人のオバさんのポケモン?」
「ボクもそう思った、ということは近くにもう1人いる?」
「そんなことはどうでもいい!!お前ら、ヒカリをはなせ!!」
「はなせと言われてはなすわけないでしょ、それじゃあただの馬鹿よ」
「こうなったら・・・ピカチュウ、10まんボル」
「ちょ、ちょっと!10まんボルト使ったらヒカリまで巻き込んじゃうじゃない!!」
「うるさい!!このままヒカリが何されるかわからないんだぞ!?」
「隙あり!ブーピッグ、さいみんじゅつ!!」
「同じ手は通じないぞ!!ピカチュウ、でんこうせっか!!」
すばやくブーピッグに攻撃を仕掛けたがその攻撃を受けたのは、男の方が新たに出したサイドンだった。
「なに!?」
「今度こそ、さいみんじゅつ!!」
サイドンの真上からジャンプして姿をあらわしたブーピッグは再びさいみんじゅつをはなつ。
その攻撃は今度はアカリに当たった。
「これは・・・さいみん・・・じゅつ・・・?」
「アカリちゃん!?」
ヒカリの時と同じように眠らせてすぐに今度は別の飛行ポケモンがアカリをさらって行った。
「あれは・・・ネイティオ?」
「お前ら!!2人を返せ、どうするつもりだ!!」
「どうするかは俺たちが決めることじゃない、リーダーが決めるんだ」
「そういうこと、それじゃあやることはやったからアタシたちは退散させてもらうわ」

  • スレ2-344
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/11/11 19:02:26
23話 「追いかけるんだ!」


「逃がすもんか!ピカチュウ、10まんボルト!!」
「ボクたちも攻撃だ!アクア、れいとうビーム!!」
ピカチュウはペリッパーに、アクア(シャワーズ)はネイティオを攻撃を仕掛ける。
「おおっと邪魔はさせないわ!ブーピッグ、サイコキネシス!!」
ピカチュウとアクアが放った技に向かってサイコキネシスを使う。
すると技の軌道が変わりピカチュウとアクアに襲いかかる。
「まずい!サイコキネシスで技が返された、かわすんだアクア!!」
「ピカチュウ、こっちもかわしてでんこうせっか!!」
「ブーピッグ、あのピカチュウの動きを封じるのよでんじは!!」
でんこうせっかがヒットするのと同時にでんじはを放ち、ピカチュウはまひしてしまった。
「ピカチュウ、大丈夫か!?」
「さてと今度こそ本当に退散させてもらうわ、十分足止めできたみたいだし」
「何度も言うけど逃がさないよ!アクア、ハイドロポンプ!!」
「ミラーコート!!」
強力なハイドロポンプをミラーコートで返されて、逆に攻撃を受けてしまった。
「アクア!!」
「それじゃあばいばい、おバカながきんちょさんたち」
いつの間にか現れたムクホームに乗り、ブーピッグをボールに戻す。
「くそっ、逃がすもんか!ムクバード、君にきめた!!」
「ムクホーク、ふきとばしよ!!」
ボールから出たと同時に吹き飛ばされてしまい何も出来なかった。
「本当の本当にばいば~い」
そう言うともの凄い早さでどこかに消えてしまった。
「ヒカリ・・・ヒカリィーーーーーー!!」
サトシは謎の女が消えて行った方を見て、ヒカリの名前を叫んだ。
そして助けられなかった自分を情けなく思いその場に力なく座り込んでしまった。
トモルはサトシと同じ方を見て何も言わずに肩を落として、したを向いていた。
ピカチュウとアクア、そして残されたポッチャマとフレイム(ブースター)もしょんぼりとしている。
日が沈むまでサトシたちはずっとこの場を離れなかった。

  • スレ2-346
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/11/15 13:58:55
24話 「救出作戦」


ヒカリとアカリがさらわれてから1日が過ぎた。
緊急避難所に戻って来たサトシとトモルをみて、タケシは何があったのか聞いたが2人ともすぐには話そうとはせずふさぎ込んでいた。
2人が落ち着いたのは一夜が明けてからだった。
「そうか・・・そんなことが」
「オレのせいだ・・・ヒカリがさらわれたのはオレのせいだ」
「そうだなサトシが勝手な行動をとったからこういうことになったんだ」
タケシはあえてサトシに厳しいことを言う。
「ヒカリも言っていたと思うが状況がわからないのに飛び出すのは得策じゃない」
「タケシくん、このことはボクのせいでもあるんだ」
「トモル」
「あの時きちんと2人を止めていたら、アカリちゃんもさらわれずにすんだのに」
「・・・過ぎてしまったことはしかたない、これからの事を考えよう」
「ああ絶対助けるんだ!!ヒカリを」
しかし助けに行くのにも彼らの居場所はわからない。
「何か手がかりになるものがあればいいんだが」
「そういえば今回はルーメンデパートが焼き払われたらしいね」
「ポケモンセンターの次はデパートか・・・しかもどっちも焼き払われている」
「こうなったら次に奴等が現れるところを予想して、そこでオレたちが待機するってのはどうだ?」
「・・・となると、俺たちは3人しかいないからそれぞれ3カ所にしか行けないぞ」
「どうすりゃいいんだ・・・みんなも何かいいアイディア考えてくれよ」
ピカチュウとポッチャマ、フレイム(ブースター)とアクア(シャワーズ)はお互いに顔を見あわせ首を傾げた。
「あのさ、受け身をとるしかないと思うよ」
「またどこかが襲撃されるのを待つってのか!?」
「落ち着けサトシ、今は戦力を分散させるよりはそのほうがいいかもしれない」
「・・・・・・わかったよ」
サトシは完全には納得してはいなかった。
しかし、タケシやトモルの言う事にも一理ある。
今はじっと待つしかない、そう自分に言い聞かせてぐっと拳を握った。

  • スレ2-348
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/11/18 20:38:54
25話 「脱出作戦?」


「ヒカリ、ヒカリ!!起きて、ヒカリ!!」
誰かが呼んでいる・・・ヒカリはゆっくりと目を開けた。
「サトシ!?」
ものすごい勢いで起き上がると、そばにいたアカリはひっくり返った。
「サトシ、大丈夫?」
「あのね~いくらボーイフレンドが大切だからって、姿も確認しないで名前を呼ばないでよ」
「ア、アカリ・・・?」
「サトシくんじゃなくて悪かったわね」
「あはは・・・ゴメン、ゴメン、そういうつもりじゃなかったんだけど」
「それにしてもここどこかな?わたしたち、閉じ込められているみたいだけど」
「閉じ込められてるか・・・あたしたち捕まえられたってこと?」
「そうみたい、おまけにモンスターボールもバックも取られてるし」
「ポッチャマは?」
「・・・いないよ、わたしのフレイムも」
フレイムとはアカリのパートナーのブースターのことだ。
「そんな~モンスターボールもポッチャマもいないなんて・・・どうすればいいの?」
「どうするって?やることは1つしかないでしょ?」
「え?」
「たいあたりでこの牢屋を壊すの!!突撃あるのみ、全速前進!!」
「ちょ、ちょっとアカリ待って・・・」
ヒカリの静止もむなしくアカリは言った通りに体当たりし、ものすごい音とともに後ろに倒れた。
「・・・もう~何やってるのよアカリ、普通に考えて無理があるわよ」
「くっそーーー!!たいあたり如きじゃダメか・・・なら次はとっしんだぁーーー!!」
「お願いだからもう止めて~とりあえず落ち着いて~」
「とっしんでもダメなら、ギガインパクトでもなんでもやってやるぅーーー!!」
「だーかーらー落ち着いてってば~!!」
しばらくして何とかアカリを落ち着ける事が出来た。
「ゴメン、ヒカリ・・・わたし少し暴走してた」
「(暴走・・・?)まあ、こういうところは昔から変わってないのね」
「えへへ、まあね」
「褒めてないんですけど・・・で、本当にどうするの?」
「うん、困ったね」
「(サトシ・・・こういう時、サトシだったらどうするかな?やっぱりたいあたりとかで脱出しようとするのかな?)」
捕まってしまったヒカリとアカリの脱出はそう簡単にはいかないようだ。

  • スレ2-350
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/11/20 18:53:02
26話 「続・脱出作戦?」


「この鉄格子さえなんとか壊せたらなぁ~」
「あたしたちの力じゃどうがんばっても無理よ・・・鉄格子を壊すなんて」
「こうなったら秘密兵器だ」
「秘密兵器?アァリ、そんなもの持ってるの?」
「じゃじゃーーーん!!」
アカリが上着のポケットから出したのはモンスターボールだった。
「それって・・・モンスターボール?」
「うん!レッツゴー、ルオル!!」
ボールから出て来たのはリオルだった。
「すっごーい!アカリ、リオルを持ってたのね・・・ってモンスターボール持ってるんじゃない」
「えへへ・・・でもねこの子、この間タマゴから孵ったばかりでレベル低いんだ」
「・・・・・だからポケットにボールを入れてたのね」
「レベルは低いけど鉄格子くらいは簡単に壊せるはず!リオル、かわらわり!!」
アカリに指示された通りにリオルは鉄格子に向かってかわらわりをした。
すると見事に鉄格子の一部が壊れた。
「やったー!リオル、えらい!よく頑張ったね」
「でも無理矢理壊したからなんかヤバい感じが・・・」
ヒカリの言う通り、無理矢理壊したせいで警報装置が作動しサイレンが鳴り始めた。
「こうなったら・・・逃げよう!!」
「もう!それしか選択肢ないじゃない!!」
ヒカリとアカリは部屋を飛び出しとりあえず見つからないように走った。
「ねえヒカリ、ポケモンたちがいないと色々大変だからさまずはバックも含めて探そうよ」
「うん!」
しかしこの広い建物(建物かどうか定かではないが)で物を探すのは容易な事ではない。
ひとつひとつの部屋をしらみつぶしに探したところで、どれほどの時間が必要か。
でも今の2人にはこうするしかない。
「(絶対ここを抜け出さないと・・・サトシにばっかり頼ってられないんだから)」

  • スレ2-370
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/05 23:12:08
27話 「待ってるなんて、ダメだ!!」


ヒカリとアカリがさらわれてから、サトシは少し落ち着かない様子で所かまわずウロウロしていた。
タケシとトモルの提案もありしばらくは受け身体勢を取る事にしたが・・・
「なあ!やっぱり探しに行こうぜ、こうしている間にもヒカリたちは助けを待ってるはずだ!!」
「・・・サトシくん、痺れきらすの早すぎるよ」
「全くだ!まだ提案してから1時間もたってないんだぞ?」
「わかってる!!でもやっぱりさ・・・じっとしてるなんて出来ないんだよ!!」
ピカチュウとポッチャマはそんなサトシの様子をじっと見つめていた。
アカリのパートナー、フレイム(ブースター)とトモルのパートナー、アクア(シャワーズ)もじっと見つめている。
「トモル、お前は心配じゃないのかよ!?アカリだってさらわれてるんだぞ!!」
「そんなのわかってるよ・・・でも今はこうするしかないでしょ?」
「そんなことない!!街の中を探せばいいんだ、何かあいつ等に関する手がかりが見つかるかもしれないだろ?」
「サトシ、気持ちはわかるけどまずは落ち着け」
「落ち着いてられないんだよ、オレのせいでヒカリがさらわれたんだぞ!?」
「だからって今ここでがむしゃらな行動を取ったって・・・」
「もういい!オレは1人でも探しに行く!!」
そう言うと走って、出て行ってしまった。
「全く・・・サトシのやつ」
「・・・サトシくんは何事にも真っ直ぐに突き進むタイプなんだね」
「まあどっちかって言うと無鉄砲とか、向こう見ずっていうのが正解だな」
「そういう所、アカリちゃんにそっくりだ・・・」
「え?」
「ボク、追いかけるよ!サトシくんと一緒に手がかりを探してくる!!」
今度はトモルが出て行った。
トモルの後を追ってポケモンたちも走って行った。
「・・・俺はまた留守番か、最近こればっかりだな」
しかたないな、という顔で気長に2人の帰りを待つ事にした。

「・・・はぁ、あんな事言って飛び出して来たけど実際手がかりを探すのって難しいよな」
冷静になって考えてみると自分がどれだけ、トンチンカンなことを言っていたのかはっきりした。
「大丈夫!ヒカリ、待ってろよ!必ずオレが助け出してやるぜ!!」

  • スレ2-375
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/06 22:07:50
28話 「こういう時は、ポケモンで」


「おーい、サトシくーん!」
「トモル!それにピカチュウたちも・・・」
「ボクも一緒に探すよ手がかりってやつをね」
「・・・あのさ、さっきはゴメン」
「え?」
「いや・・・イライラしてたからついあんなキツいこと言っちゃってさ」
「いいんだよ別に、気にしてないから!それよりみんなで探しに行こうよ」
「ああ!」
サトシとトモルは早速街の中を歩き出した。
ジュンサーさんや警察の人たち以外はあまり外には出ていない様子だった。
「ただ漠然と探すっていうのも効率が悪いから、こういう時はポケモンたちに協力してもらおう」
「何か考えがあるのか?」
「うん!頼むよ、クラウド!!」
そう言ってトモルがモンスターボールから出したのは、クラウド(クロバット)だった。
「やっぱり空から探すのっていいと思うんだ!サトシくんは飛行タイプのポケモン、持ってる?」
「ああ、持ってるぜ!ムクバード、きみに決めた!!」
言われた通りに飛行タイプのムクバードを出す。
「クラウド、ムクバードと一緒に空から何か探してほしいんだ!」
「なんでもいい、怪しい物があったら知らせてくれ!」
コクンとうなずくとそれぞれに飛んで行った。
「後は・・・何かないかな?」
「そうだ!臭いを追うってのはどうだ?ジュンサーさんたちもガーディとか使ってそういうのやってるじゃんか!」
「なるはど、いいアイディアだね!だったら・・・頼むよ、ジャック!!」
今度はジャック(ヘルガー)をボールから出す。
「ところでアカリちゃんやヒカリちゃんの臭いのついた物って何か持ってる?」
「えぇ!?そんなもの持ってるはずないだろ?カバンとかは全部持ったままさらわれたんだから」
「それじゃあ臭いを追えないじゃないか・・・本当に何もないの?」
「トモルこそ、アカリから借りたハンカチとかないのかよ?」
「あ、あ・・・あるわけないよ!!だ、だいたい何でボクがハンカチなんか・・・」
「何焦ってんだよないならないでしょうがないだろ、別の方法を考えようぜ」
「うん・・・」
トモルはせっかく出したジャックをボールに戻した。

  • スレ2-382
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/07 23:11:07
29話 「空からの報告」


「ムクバードたちから知らせが来るまで、オレたちは出来ることをしようぜ!」
「そうだね!」
とりあえず最初に謎の4人組があらわれた場所、ポケモンセンターに行くことにした。
「事件が起こった場所には何か手がかりがあると思うんだ!なあ、ピカチュウ?」
サトシの肩に乗っているピカチュウは思わず首を傾げた。
「・・・きっと何かあるはずだ!そうだろ、ポッチャマ?」
今度は逆の肩に乗っているポッチャマに聞いてみたが、ピカチュウと同じ様に首を傾げた。
「おまえ等なぁ・・・少しはこう、テンション上げようぜ!ヒカリを助けるんだからな!!」
「もちろん!アカリちゃんもね!!」
色々話している内にポケモンセンターに着いた。
そして同じ位のタイミングでムクバードとクラウド(クロバット)が戻ってきた。
「ムクバード、何か見つけたのか?」
ムクバードは落ち着かない様子で羽を羽ばたかせている。
クラウドも同じだ。
「もしかして何か見つけたの?」
2匹はコクコクと頷くと早速道案内をしようと飛び出した。
「行くぞ、トモル!」
「うん!」
2人と4匹は飛んでいった2匹を追いかけて走って行った。

  • スレ2-386
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/08 16:47:17
30話 「ラッキー」


ヒカリとアカリは牢屋から脱出して自分たちのバックとモンスターボールを探すために、あちこち走り回っていた。
しかも敵に見つからないようにしながらだから大変だ。
「脱走したガキは見つかったか?」
「いや、まだ見つからない・・・くまなく探しているがどこにも」
おそらく下っ端であろう人たちがヒカリとアカリを探している。
「あんなに大勢の人たちがいたら、身動きとれないよ」
「せめてモンスターボールがあれば・・・」
とりあえず近くにちょうどいい部屋があったので、2人はそこに逃げ込んでいた。
「こうなったら武器みたいなものでもいいから、探してみよう!」
「アカリ、あたしそんな物よりいい物見つけちゃった!」
「えっ!?なになに?」
ヒカリの手にはとられたはずのモンスターボールがあった。
「な、なんで?」
「わからないけど、あたしたちラッキーってやつね!!」
粗末な段ボールの中にヒカリとアカリのボールとバックが入っていた。
早速ポケモンたちが無事か確認する為にボールから出した。
ミミロル、パチリス、エテボース、ウリムー、4匹とも無事だった。
アカリの方のポケモンたちも特に何も以上がないようだ。

  • スレ2-395
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/10 16:50:37
31話 「物は試し!!」


ポケモンたちの無事を確認したヒカリとアカリは、本格的に脱出する方法を考え始めた。
「どうしようか、ポケモンたちがいるからって派手には動けないし・・・」
「大丈夫、大丈夫!あたしにいい考えあるの!」
「なに?」
「壁を壊して脱出経路をつくるの、もしかしたら外につながるかもしれないし」
「・・・なんかヒカリが考えたとは思えないくらい乱暴だね」
「細かいことは気にしないの!それに何かあったら、あたしがついてるし大丈夫!!」
「ヒカリの大丈夫は大丈夫じゃないことの方が多いよね」
アカリは小さな声で言ったので本人には聞こえなかったようだ。
しかしヒカリの提案は悪いものではない。
なぜかこの場所は窓がどこにもなく外の様子が全くわからない。
だったら物は試しだという考えに至った。
「エテボース、出てきて!!」
「レッツゴー、モココ!!」
さっき戻したポケモンを再びだした。
「あー!アカリいつの間にかモココを捕まえてたの!?」
「まあね、それより早くやっちゃおうよ!」
「ええ!エテボース、スピードスター!!」
「モココ、10まんボルト!!」
二人の指示通りにエテボースとモココは技を放った。

  • スレ2-407
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/11 20:20:05
32話 「とりあえず逃げようか・・・」


スピードスターと10まんボルトのエネルギーで壁を攻撃しているが一向に壊れる気配がない。
「どうなってるのよ~全然壊れないないじゃない!!」
「こうなったら物理技に切り替えてもう一回行くよ、ヒカリ!!」
「わかったわ!エテボース、ダブルアタック!!」
「モココ、たいあたり!!」
アカリの言った通り物理技に切り替えて攻撃をしたが、全くきいてなかった。
それどころか逆にエテボースとモココがダメージを受けてしまった。
「モココ!!」
「エテボース!!」
「頑丈な壁だなぁ・・・びくともしないなんて」
「牢屋の鉄格子は簡単に壊せたのに、どうしてここの壁は全然壊れないの?」
「こうなったら・・・・・」
「こうなったら?」
「とりあえず逃げようか!」
「・・・・・だから、その逃げる為の経路を作ろうって言ってるじゃない」
「ポケモンたちの技で壊せないんだから無理だよ、となると他の経路を使って逃げた方がいいよ」
「それもそうね・・・エテボースお疲れさま、ゆっくり休んでて」
ヒカリはエテボースをボールに戻した、アカリもモココを戻す。
2人は改めて脱出策を考え始めた・・・。

  • スレ2-414
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/12 23:01:31
33話 「絶壁」


一方サトシとトモルは・・・
「ずいぶん街から離れたな・・・こんなところに何かあるのか?」
「う~ん・・・とりあえず今は2匹を信じて行こうよ」
「そうだな!」
サトシの言うとおりだいぶ街から離れてしまった。
それでもムクバードとクラウド(クロバット)を信じて、走り続けた。
しばらく走り続け、2匹は行き止まりの絶壁のところで止まった。
「ここ・・・行き止まりじゃないか」
「ムクバード、ここで何か見たのか?それとも何か手がかりになりそうな物を見つけたのか?」
2匹はただコクコクと頷いた。
「調べてみよう、サトシくん!」
「ああ!ムクバードたちが案内してくれた場所だ、きっと何かあるに違いない!!」
早速辺りを調べ始める2人と6匹。
6匹というのはピカチュウ、ポッチャマ、フレイム(ブースター)、アクア(シャワーズ)、ムクバード、クラウドのことだ。
「もしかしたら、ここにあいつ等の秘密基地があるのかもしれない」
「そんな簡単に見つかるとは思えないけど・・・もし見つかったら?」
「乗り込むに決まってるだろ?ヒカリたちを助けるのが目的だからな!」
「たった2人で行くの!?」
「大丈夫だって!!」

  • スレ2-418
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/13 17:53:19
34話 「発見」


「オレたちにはピカチュウや他のポケモンたちがいるんだぜ?心配するなよ!」
「確かにそうだけど・・・」
「弱気になるなよトモル、お前も男だろ?仲間を助けるのに迷うことなんかないぜ!」
トモルはサトシのその言葉に勇気づけられたのか、うん!と力強く頷いた。
ピカチュウたちもより一層張り切って、辺りを調べ始めた。
「待ってろよヒカリ、もうすぐ助けに行くからな!!」
サトシたちは絶壁のまわり、ムクバードとクラウド(クロバット)は上の方を、ピカチュウたちは壁を叩いたりしている。
「何か見つかったか、トモル?」
「何もないよ・・・手がかりになりそうな物も、怪しい物も」
その時、絶壁の奥からゴゴゴと音がした。
「何だ?この音・・・」
「絶壁の奥から聞こえる・・・サトシくん、一応隠れよう」
2人はムクバードとクラウドをボールに戻し、近くの茂みに隠れた。
しばらくして音が止まりサトシたちは驚いた・・・なんと何もなかったはずの絶壁から人が出てきた。
「あんなところに扉なんかなかったよな?どうなってるんだ・・・」
「さあ・・・でも一つだけわかったことがあるよ、あの人たちの服を見て!」
トモルが指を指した。

  • スレ2-434
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/17 17:59:34
35話 「いざ侵入だ!」


「あいつ等、ヒカリとアカリをさらった奴と同じ格好してる!!」
「まさかここがあの人たちの基地・・・みたいなところかな?」
「絶対そうに決まってる!早く行こうぜ、トモル!!」
「わかってるけどそのまま行ってもダメだよ、ぼくたちも捕まるかもしれないよ」
「じゃあどうするんだよ?」
「あの人たちの服を借りればいいんだよ」
さっき基地から出てきた2人の下っ端?から、平たく言えば奪うということだ。
「だったらピカチュウの出番だ!頼むぜ、ピカチュウ!!」
「ぼくも手伝うよ!アクア、きみも頼むよ!!」
サトシとトモルは早速行動を始めた。
草陰に隠れながら攻撃出来そうな場所を探す。
「いくぜ!ピカチュウ、10まんボルト!!」
「アクア、ハイドロポンプ!!」
いきなり草陰からサトシとトモルが出てきて驚いた下っ端は
受け身をとる暇もなくやられてしまった。
「よっしゃー!!これで服をゲットだぜ!!」
「いよいよ侵入だね・・・でも、服焦げちゃったね」
「あ・・・」
10まんボルトのせいでこんがり焦げてしまい、ハイドロポンプのせいでびしょびしょになってしまった。
「まあ何とかなるって!!」
「う、うん」

  • スレ2-448
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/21 15:17:24
36話 「ピンチ!!」


サトシとトモルが基地に侵入する為に奮闘していた頃、ヒカリとアカリは敵に見つかってしまっていた。
「ずいぶんとウロチョロしてくれたわね、このくそガキ!!」
「あー!!あの時のオバさん!!」
「そう、アタシがあの時のオバさん・・・って、コラ!なんてこと言わせんのよ!!」
「オバさんなんてどうでもいいけど・・・この状況はだいじょばないよね」
「だからオバさん言うな!!まあいいわ冥土の土産に教えてあげる、アタシの名前は・・・」
「妖怪厚化粧オバさんA!!」
「アカリ、それは変じゃない?普通に厚化粧オバさんでいいじゃない」
ヒカリとアカリはピンチということを忘れ、おかしなトークで盛り上がりだした。
「アタシを無視して話を進めないで!もう一度言うけど、名前はレイよ!!」
そう言うと、モンスターボールを投げてポケモンを出す。
周りにいる下っ端たちも一斉にボールを投げる。
「アカリ、どうする?戦うしかないの?」
「行き止まりで逃げ道もないし・・・戦うしかないよ!正面突破だ!!」
2人もそれぞれボールを投げる。
ヒカリはミミロルを、アカリはフワンテを出した。

果たしてこの不利な状況で勝てるのか?

  • スレ2-452
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/22 21:15:12
37話 「続・ピンチ!!」


レイはコータスを、下っ端たちはスカンプーを出して戦っている。
「ミミロル、れいとうビーム!!」
「フワンテ、あやしいかぜ!!」
数では圧倒的に不利だが、下っ端たちのポケモンは大したことがなくほとんど一撃で倒していた。
「ちょっとアンタたち!ガキ2人になに手こずってるのよ!!」
「し、しかしレイ様・・・思ったよりあいつ等が強くて・・・・・・」
「言い訳はしなくていいわ!!こうなったらアタシが時間稼ぎをするから、あいつを呼んできて頂戴!!」
「はっ!」
下っ端たちの何人かは走ってどこかに行った。
ヒカリとアカリはよくわからなかったが人数が減ったのでラッキーと思っていた。
「このままいけば逃げられるよ!どんどん攻撃だ!!」
「ええ!ミミロル、ピヨピヨパンチ!!」
「フワンテ、かぜおこし!!」
どんどん下っ端たちのポケモンの数が減っていく。
「そこまでよ、これ以上はやらせない!コータス、えんまく!!」
コータスのえんまくのせいで、辺りが一気に煙だらけになった。
「視界を遮らせてもらったわ、これで自由に動くことも攻撃することもできない!!」
「それはどうかな?フワンテ、かぜおこし!!」
「甘い!コータス、かえんほうしゃでフワンテを焼き払いなさい!!」
フワンテのかぜおこしが放たれる前にコータスのかえんほうしゃが当たってしまった。
「は、早い!!」
「わたしのフワンテが一撃でやられるなんて・・・戻って、フワンテ!」
アカリはフワンテをボールに戻し、すぐ次のポケモンをだす。
「レッツゴー、モココ!!」
先ほど壁を壊す作戦の時に出したモココをもう一度出す。
「えんまくがあっても攻撃が全く当たらないわけない!ミミロル、とびはねる!!」
「ヒカリの言う通りだ!モココ、10まんボルト!!」
2人は一斉に攻撃指示を出した。
「だから甘いって言ってるのよ!コータス、まもる!!」
確実に攻撃を防ぐことができる、まもるで2匹の攻撃を防御した。

  • スレ2-485
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/26 00:13:56
38話 「ピンチは続くよ、どこまでも」


「コータス、ねっぷう!2体に同時攻撃!!」
まもるで防御した後、間髪をいれずに反撃してきた。
ねっぷうによる攻撃でミミロルとモココは吹き飛ばされてしまった。
さらにミミロルはやけどをおってしまう。
「ミミロル!」
「うそでしょ?コータスは守りが高いポケモンのはずなのに、どうして・・・」
「どうして攻撃力が高いか・・・でしょ?教えてあげてもいいわよ?」
「・・・よくもあたしのミミロルを!パチリス、お願い!!」
ヒカリはレイの話も聞かずにミミロルをボールに戻し、かわりにパチリスを出す。
「ちょっと!アタシの話を聞きなさいよ!!」
「ヒカリ、チャンスだよ!さっきのねっぷうのおかげで、えんまくが吹き飛んだ!!」
「反撃よ!パチリス、ほうでん!!」
「モココ、10まんボルト!!」
一瞬の隙を見逃さず反撃をする。
「そうはさせない!コータス、まもる!!」
先ほどと同じようにまもるで再び防御した。
「これじゃあキリがないよ・・・」
「大丈夫!!まもるは連続で出すと失敗する可能性があるの、そこを狙えば」
「なるほど・・・攻撃がきくってわけね」

  • スレ2-488
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/26 19:38:34
39話 「GO!」


変装して基地に侵入する作戦だったが、肝心の変装用の服がボロボロになってしまい
結局、サトシとトモルはそのまま侵入する作戦に切り替えた。
「とりあえず侵入することは出来たけど、ヒカリとアカリはどこにいるんだ?」
「うーん・・・やっぱり牢屋みたいなところに閉じこめられていると思うけど」
「牢屋か、牢屋っていったら地下にあるのが一般的だよな!早速行こうぜ!!」
ピカチュウとポッチャマもサトシの言葉にうんうんと頷いた。
「・・・サトシくん、場所わかってる?」
「あっ!!」
元気よく歩きだそうとしたがトモルの一言で軽く転んでしまった。
「そんなことだと思ったから、下っ端の人が持ってたコレを持ってきたよ」
トモルが持っていたのはこの基地の地図を映し出せる、機械だった。
「いつの間に?」
「後でちゃんと返すよ、これも2人を助ける為さ!」
「ああ!じゃあ今度こそ行こうぜトモル、道案内頼むぞ!!」
「うん!!」
サトシとトモルが走り出すと、ピカチュウとポッチャマ、フレイム(ブースター)とアクア(シャワーズ)も走り出した。

しかしこの後、とんでもない出来事が起こる・・・。
2人はまだ気づいていない。

  • スレ2-495
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 08/12/29 00:27:05
40話 「無理かもしれないけど」


「サトシくん、わかってると思うけどボクたちの目的は2人を助けること」
「そんなのわかってるって!」
「・・・だったら無駄なバトルはしないようにね、無理かもしれないけど」
「ああ!オレだって無駄なバトルはあまりしたくない、だけどもしもの時は・・・」
「うん」
なるべく見つからないようにして行動しているが、それにも限界がある。
いつかは見つかってしまうだろう。
しかしあまり騒ぎを大きくしたくないとトモルは思っていた。
「(ヒカリ・・・もうすぐ行くからな、待っててくれ!!)」
サトシとトモルは地図を頼りに最短ルートで地下に向かっていた。
「それにしてもやけに人が少ないな・・・気味悪いぜ」
「理由はどうあれ今のボクたちにとってはラッキーじゃないか!」
「そうだな!」
なんとか地下の牢屋までたどり着いたが、そこにヒカリとアカリの姿はなかった。
かわりに牢屋が壊された形跡がある。
「い、いない・・・」
「牢屋が壊されているってことは逃げたってことだよな?」
「でもいったいどこに?」
2人が色々考えていると人の足音が聞こえてきた。
慌ててそばにあった大きな鉄箱の裏に隠れた。

  • スレ3-6
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 09/01/01 00:37:12
番外編 「あけましておめでとう」


「ヒカリ、タケシ、あけましておめでとう!今年もよろしく頼むぜ」
夜のポケモンセンターに元気なサトシの声が響いた。
「あけましておめでとう!こっちこそ、よろしくね!!」
「あけましておめでとう!今年も元気に旅を続けような、2人とも!!」
ヒカリとタケシもサトシに負けないくらい元気だった。
「なんかさ・・・旅してるとあっという間に時間が過ぎてる感じがするよな」
「あたしもそう思ってた」
「ヒカリも?」
「うん・・・サトシやタケシ、ポッチャマにピカチュウ、みんなついこの間あった気がするの」
「でも、オレたち結構長い間一緒に旅してるだよな・・・」
「そう考えると、時の流れって不思議だね」
サトシとヒカリはしばらく色々な話で盛り上がった。
これまでの旅であったこと・・・サトシのジム戦やヒカリのコンテスト、そしてこれからのこと。
「(なんか俺、最近孤立してるっていうか・・・2人の世界に入れないっていうか)」
タケシはジョーイさんに新年の挨拶をしてくると言って、部屋を出て行った。
グレッグルがボールから出てきてタケシの後を追った。
おそらくおなじみの『どくづき』をやるつもりだろう。

  • スレ3-7
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 09/01/01 00:57:16
番外編 「続・あけましておめでとう」


2人はタケシが部屋を出て行った後も話をしていた。
これからのことを色々話していく内にヒカリはあることを考えた。
「(今はまだこうして旅をしてるけど・・・サトシはシンオウでの目的を果たしたら、やっぱり帰るのかな?)」
ぼーっとそんなことを考えていると、横からサトシにオレの話聞いてる?と言われた。
「ゴメン、ゴメン・・・ちょっとぼーっとしてた」
「これからのこと、考えてたのか?」
「うん、まあ・・・ね」
ヒカリの濁すような返事にサトシはこれ以上なにを考えていたのか聞けなかった。
「(これからか・・・)」
サトシも少し考え始める。
「(今まで通りヒカリとタケシと一緒に旅して、ジム戦をやって、ヒカリのコンテストを応援して)」
色々考えていく内に一つの疑問にぶつかった。
「(ヒカリはグランドフェスティバルに出た後、どうするつもりなんだろう?)」
何故かヒカリのことが頭に浮かんだ。
「(やっぱり、ハルカみたいにいろんな地方のコンテストに挑戦するのかな?それとも・・・)」
うーんと考えていると今度は、ヒカリがあたしの話聞いてる?と言ってきた。
さっきと逆の立場になってしまった。

  • スレ3-8
  • ポケットモンスターDP 君がいるから
  • 09/01/01 01:26:02
番外編 「君がいるから、大丈夫」


「き、聞いてなかった・・・ゴメン」
「サトシも考えごとしてたの?」
「ああ・・・でもたぶん大丈夫だと思う」
「え?」
「ずっと一緒に旅できる気がするんだ・・・理由はないけどさ」
「それってピカチュウと?」
「それもあるけど」
サトシは何故か言葉が詰まってしまった。
「それもあるけど、なに?」
「つまりだなぁ・・・えーと、なんて言えばいいんだ?」
「もういいですぅ~!」
「えぇ!?いや、だからさ・・・」
サトシはヒカリともずっと一緒に旅をできる、と言いたかったのだ。
でも肝心な時に言葉が詰まってしまった。
「(あぁーーー!オレのバカ、バカやろーーー!!なんで言えないんだ?)」
「サトシ」
ヒカリはぱっと手を出してきた。
「あらためて、これからもよろしくね!」
「・・・ああ!よろしくな、ヒカリ!」
サトシはヒカリとあくしゅして互いに笑った。
「(サトシが大丈夫って言ったら、大丈夫な気がする・・・だから)」

ずっと一緒に旅、できるといいな・・・ずっと

なぁ、ヒカリ

ね、サトシ