季節の変わり目

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  • 季節の変わり目
  • 09/12/01 02:32:54
ヒカリ目線。
ハッピーエンドでは無いかも知れません。

―サトシ。

あなたは覚えてる?

はじめて出会ったあの日のこと。

ケンカしたこと。

笑いあったこと。

あなたはいつも
一緒にいてくれた。

そう、どんな時も。

あたしは覚えてるよ。
ずっと忘れないよ。


サトシ達と別れたのは三ヶ月前。

突然のことだった。

いつものように
太陽の眩しい空の下。
木陰で少し一休みしていた時だった。

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  • 季節の変わり目 (2)
  • 09/12/05 13:46:49
ヒカリ目線。
ハッピーエンドでは無いかも知れません。

「ヒカリ…。オレ、一人で旅をしようと思うんだ」

あたしは冗談だと思っていた。

「サトシ、何言ってるのよ?」

あたしの胸がさあっと冷たくなっていった。

「オレはトレーナー、ヒカリはコーディネーターだろ?だから…」
「そんなっ…、今まで一緒に旅してきたじゃない!」

あたしは涙が溢れて止まらなかった。

「ごめん、オレの都合でヒカリの夢を邪魔したくないんだ」

サトシの瞳があまりにも真っ直ぐなので、
あたしはもうそれ以上何も言えなかった。

もうこのままサトシと
旅を続けても、想いはどんどん募るだけ。

そう思ったあたしは覚悟を決めた。

「サトシ…、今までありがとう。あたしは一人でも大丈夫、大丈夫だから…」

もうサトシの顔も見れなかった。

笑顔で別れるなんて
綺麗なことはできなかった。

大好きなサトシの笑顔なんか見たら決心が鈍る。

あたしは下を向いたまま
サトシとハイタッチをして
そのまま何も言わず走り去った。

サトシはあたしを呼び止めなかった。
涙が止まらなかった。