王女の幸せへ

  • スレ7-364
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/09 19:59:36
此処は豊かな国、フタバ王国、そこには元気で活発な10歳の王女が居た。
「ヒカリ!・・木に登ったら危ないよ!」
「ニャール!」
ノゾミは木に登るヒカリを必至に止めたがヒカリは
「大丈夫よ!・・絶対、落ちないよ!」
ヒカリは木の上に登りきった、その時、ヒカリが足をかけている木の
枝が折れてしまいヒカリは地面に落ちてしまった。
「ヒカリ!?」

「う・・ん・・」
ヒカリは目を覚ますとそこはヒカリの部屋であった。
「ヒカリ・・目を覚ましたのね・・」
ベットの隣にノゾミが座っていた。
「ノゾミ・・」
ヒカリは立ち上がろうとしたが、足が動かない事に気付いた。
「何で・・足が・・動かないの・・」
ヒカリが酷く動揺している中、ノゾミはある真実をヒカリに伝えた。
「ヒカリ・・実は・・あんたの足は二度と動かせないだ・・」
「え!・・どういうことノゾミ!!」
「木から落ちた衝撃で足の神経、筋肉が損傷が激しくて手の施しよう
が無いんだ・・」
「そんな・・」
ヒカリは真実を知って酷く泣いてしまった。
ノゾミはヒカリを優しく抱き寄せた。

  • スレ7-365
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/09 23:07:35
不幸な事故から二日後、ヒカリは車椅子乗りながら外を眺めていた。
そこには、元気な顔はなかった。
「ヒカリ・・入るわよ・・」
ノゾミは一人の男を部屋に入れた。
「ヒカリ・・今日から私と一緒にヒカリを世話をする、サトシよ・・」
「初めまして、今日から王女様のお世話をするサトシです!」
「ピカチュウ!」
サトシの肩にはピカチュウが乗っていた。
ヒカリはサトシを見るものの話さなかった。

それから1週間後、サトシとノゾミはヒカリの閉ざされた心を開こうと
外に出かけていた。
「ヒカリ・・この花綺麗わね!」
「ニャール!」
ノゾミはヒカリが好きな花畑を見せても反応が無かった。
「ノゾミ・・今度は湖に連れて行こう・・」
「ああ・・」
サトシはヒカリを乗せた車椅子を押しながら湖に向った。

「ヒカリ・・此処の湖の空気は気持ちいいわよ!」
ノゾミはヒカリに話しかけてもヒカリは反応が無かった。
その時、草むらが揺れた。
「誰だ!」
サトシとノゾミは揺れた草むらに振り向くと草むらからポッチャマが
出てきた。
「ポッチャマ・・」
ポッチャマのお腹が鳴った。
「ポ~チャ・・」
ポッチャマはお腹が空いてその場に倒れてしまった。
サトシはバックからポケモンフーズを取り出した。
「お腹が空いたんだろ・・」
「ポチャ!」
ポッチャマはサトシから貰ったポケモンフーズを美味しく食べた。
すると、ポッチャマはヒカリが笑わないことが気付くとヒカリの目の
前で笑わそうとポッチャマは自分の顔を手で伸ばしヒカリを笑わそう
とした。
だが、ヒカリはポッチャマを見ても反応しなかった。
「ポ~チャ・・」
ポッチャマは酷く落ち込んでしまった。
その時、草むらから突然、ケンタロスが出てきてヒカリの乗っていた
車椅子を吹き飛ばしてしまった。
「王女様!?」
ヒカリは車椅子から落ちて湖の中に落ちてしまった。
「まずい!?」
サトシは直ぐに湖に入ったらポッチャも水の中に入りサトシをヒカリが
落ちた場所まで引っ張っていた。

  • スレ7-366
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/09 23:07:58
(私・・このまま死んじゃうのかな・・)
ヒカリの意識は薄れていた。
「王女様!!」
(!?)
ヒカリは水の中で声が聞こえ目を開けるとそこにはサトシが必至に
手を伸ばしているのが見えた。
(サトシ・・)
ヒカリは無意識にサトシの手を掴みサトシはヒカリを連れて水面から
上がった。
「げほげほ・・はぁ・・はぁ・・」
「王女様、大丈夫ですか!」
サトシは直ぐにヒカリを岸に連れて行った。

「ヒカリ、サトシ!」
ノゾミはサトシとヒカリに近づいた。
「ノゾミ、俺より王女様を!」
「ああ!」
ノゾミはヒカリの容態を見た。
「大丈夫よ、気を失っているだけだわ・・」
「そうか、良かった・・」
ポッチャマはヒカリを心配して近づいてきた。
「ポッチャマ、ありがとう、お陰で王女様を助けられたよ・・」
「ポッチャマ!」

「う・・ん・・此処は・・」
ヒカリは目を覚ますとそこはヒカリの部屋であった。
「ヒカリ!」
「王女様!」
「ポッチャ!」
「ノゾミ、サトシ、ポッチャマ・・」

ノゾミとピカチュウ達は部屋から出てサトシとヒカリを二人きりにした。
「あの時、助けてくれてありがとう・・」
「いえ、それが私の仕事ですから!」
「うふふ、そう敬語使わなくって良いわよ・・それと王女様は恥かしいか
らヒカリで良いわよ・・」
「分かりました、ヒカリ様!」
「ほら!・・まだ敬語よ!」
ヒカリは自然に笑みが出た。
それを扉から覗いていたノゾミは
(やっぱり、サトシだけに正解だったわ・・)
その後、サトシとヒカリは互いに惹かれるようになった。

  • スレ7-375
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/10 23:30:12
それから8年後、サトシが20、ヒカリが18になった頃、サトシは
いつもの様にヒカリを庭に連れて行った。
「そういえば、サトシが此処に来てからもう8年になるわね・・」
「ニャール!」
「そういえば、そうだな・・」
「ピカチュウ・・」
ノゾミの言葉でサトシは8年間があっという間だなと感じていた。
「8年・・もうそんなに立つのね・・」
ヒカリは暫らく黙ってしまった。
「ヒカリ?」
ノゾミが声をかけても話さなかった。
そして、ヒカリは口を開いた。
「ノゾミ・・ちょっとだけ、離れてくれないかな?」
ノゾミはヒカリの言葉を理解した。
「分かったわ・・あっちで待っているから・・」
ピカチュウ、ポッチャマもノゾミの後を追った。
「ピカチュウ、ポッチャマもどうしたんだ?」
サトシはピカチュウとポッチャマが何故、離れたのが分からなかった。
「サトシ・・実は大事な話があるの・・」
「大事な話?」
ヒカリはサトシの顔を真っ直ぐ見つめた。
「実は・・私・・サトシの事が好きなの・・」
「え!?」
「私が湖で溺れかけた時、サトシが必至に私を助けてくれた時は
嬉しかったの・・」
するとサトシもヒカリに想いを伝えた。
「実は、俺もヒカリの事が好きだ!」
「え!?」
ヒカリは思いもよらない言葉に驚きながらも嬉しくて涙を流してしまった。
「何だ・・私達、相思相愛だったんだね・・」
サトシはヒカリを優しく抱きしめた。
「ああ・・もっと早く伝えて置けばよかったよ・・」
「うん・・」
それを遠くから見守っていたノゾミも思わず涙を流して、ヒカリを祝福した。

  • スレ7-376
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/10 23:31:15
それから8年後、サトシが20、ヒカリが18になった頃、サトシは
いつもの様にヒカリを庭に連れて行った。
「そういえば、サトシが此処に来てからもう8年になるわね・・」
「ニャール!」
「そういえば、そうだな・・」
「ピカチュウ・・」
ノゾミの言葉でサトシは8年間があっという間だなと感じていた。
「8年・・もうそんなに立つのね・・」
ヒカリは暫らく黙ってしまった。
「ヒカリ?」
ノゾミが声をかけても話さなかった。
そして、ヒカリは口を開いた。
「ノゾミ・・ちょっとだけ、離れてくれないかな?」
ノゾミはヒカリの言葉を理解した。
「分かったわ・・あっちで待っているから・・」
ピカチュウ、ポッチャマもノゾミの後を追った。
「ピカチュウ、ポッチャマもどうしたんだ?」
サトシはピカチュウとポッチャマが何故、離れたのが分からなかった。
「サトシ・・実は大事な話があるの・・」
「大事な話?」
ヒカリはサトシの顔を真っ直ぐ見つめた。
「実は・・私・・サトシの事が好きなの・・」
「え!?」
「私が湖で溺れかけた時、サトシが必至に私を助けてくれた時は
嬉しかったの・・」
するとサトシもヒカリに想いを伝えた。
「実は、俺もヒカリの事が好きだ!」
「え!?」
ヒカリは思いもよらない言葉に驚きながらも嬉しくて涙を流してしまった。
「何だ・・私達、相思相愛だったんだね・・」
サトシはヒカリを優しく抱きしめた。
「ああ・・もっと早く伝えて置けばよかったよ・・」
「うん・・」
それを遠くから見守っていたノゾミも思わず涙を流して、ヒカリを祝福した。

  • スレ7-377
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/10 23:32:12
それから8年後、サトシが20、ヒカリが18になった頃、サトシは
いつもの様にヒカリを庭に連れて行った。
「そういえば、サトシが此処に来てからもう8年になるわね・・」
「ニャール!」
「そういえば、そうだな・・」
「ピカチュウ・・」
ノゾミの言葉でサトシは8年間があっという間だなと感じていた。
「8年・・もうそんなに立つのね・・」
ヒカリは暫らく黙ってしまった。
「ヒカリ?」
ノゾミが声をかけても話さなかった。
そして、ヒカリは口を開いた。
「ノゾミ・・ちょっとだけ、離れてくれないかな?」
ノゾミはヒカリの言葉を理解した。
「分かったわ・・あっちで待っているから・・」
ピカチュウ、ポッチャマもノゾミの後を追った。
「ピカチュウ、ポッチャマもどうしたんだ?」
サトシはピカチュウとポッチャマが何故、離れたのが分からなかった。
「サトシ・・実は大事な話があるの・・」
「大事な話?」
ヒカリはサトシの顔を真っ直ぐ見つめた。
「実は・・私・・サトシの事が好きなの・・」
「え!?」
「私が湖で溺れかけた時、サトシが必至に私を助けてくれた時は
嬉しかったの・・」
するとサトシもヒカリに想いを伝えた。
「実は、俺もヒカリの事が好きだ!」
「え!?」
ヒカリは思いもよらない言葉に驚きながらも嬉しくて涙を流してしまった。
「何だ・・私達、相思相愛だったんだね・・」
サトシはヒカリを優しく抱きしめた。
「ああ・・もっと早く伝えて置けばよかったよ・・」
「うん・・」
それを遠くから見守っていたノゾミも思わず涙を流して、ヒカリを祝福した。

  • スレ7-378
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/10 23:32:50
それから8年後、サトシが20、ヒカリが18になった頃、サトシは
いつもの様にヒカリを庭に連れて行った。
「そういえば、サトシが此処に来てからもう8年になるわね・・」
「ニャール!」
「そういえば、そうだな・・」
「ピカチュウ・・」
ノゾミの言葉でサトシは8年間があっという間だなと感じていた。
「8年・・もうそんなに立つのね・・」
ヒカリは暫らく黙ってしまった。
「ヒカリ?」
ノゾミが声をかけても話さなかった。
そして、ヒカリは口を開いた。
「ノゾミ・・ちょっとだけ、離れてくれないかな?」
ノゾミはヒカリの言葉を理解した。
「分かったわ・・あっちで待っているから・・」
ピカチュウ、ポッチャマもノゾミの後を追った。
「ピカチュウ、ポッチャマもどうしたんだ?」
サトシはピカチュウとポッチャマが何故、離れたのが分からなかった。
「サトシ・・実は大事な話があるの・・」
「大事な話?」
ヒカリはサトシの顔を真っ直ぐ見つめた。
「実は・・私・・サトシの事が好きなの・・」
「え!?」
「私が湖で溺れかけた時、サトシが必至に私を助けてくれた時は
嬉しかったの・・」
するとサトシもヒカリに想いを伝えた。
「実は、俺もヒカリの事が好きだ!」
「え!?」
ヒカリは思いもよらない言葉に驚きながらも嬉しくて涙を流してしまった。
「何だ・・私達、相思相愛だったんだね・・」
サトシはヒカリを優しく抱きしめた。
「ああ・・もっと早く伝えて置けばよかったよ・・」
「うん・・」
それを遠くから見守っていたノゾミも思わず涙を流して、ヒカリを祝福した。

  • スレ7-379
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/10 23:36:09
それから8年後、サトシが20、ヒカリが18になった頃、サトシは
いつもの様にヒカリを庭に連れて行った。
「そういえば、サトシが此処に来てからもう8年になるわね・・」
「ニャール!」
「そういえば、そうだな・・」
「ピカチュウ・・」
ノゾミの言葉でサトシは8年間があっという間だなと感じていた。
「8年・・もうそんなに立つのね・・」
ヒカリは暫らく黙ってしまった。
「ヒカリ?」
ノゾミが声をかけても話さなかった。
そして、ヒカリは口を開いた。
「ノゾミ・・ちょっとだけ、離れてくれないかな?」
ノゾミはヒカリの言葉を理解した。
「分かったわ・・あっちで待っているから・・」
ピカチュウ、ポッチャマもノゾミの後を追った。
「ピカチュウ、ポッチャマもどうしたんだ?」
サトシはピカチュウとポッチャマが何故、離れたのが分からなかった。
「サトシ・・実は大事な話があるの・・」
「大事な話?」
ヒカリはサトシの顔を真っ直ぐ見つめた。
「実は・・私・・サトシの事が好きなの・・」
「え!?」
「私が湖で溺れかけた時、サトシが必至に私を助けてくれた時は
嬉しかったの・・」
するとサトシもヒカリに想いを伝えた。
「実は、俺もヒカリの事が好きだ!」
「え!?」
ヒカリは思いもよらない言葉に驚きながらも嬉しくて涙を流してしまった。
「何だ・・私達、相思相愛だったんだね・・」
サトシはヒカリを優しく抱きしめた。
「ああ・・もっと早く伝えて置けばよかったよ・・」
「うん・・」
それを遠くから見守っていたノゾミも思わず涙を流して、ヒカリを祝福した。

  • スレ7-389
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/11 23:52:19
サトシとヒカリは結婚する事をヒカリの父親に伝えに行った。
だが、父親はサトシとヒカリの結婚を認めなかった、そして、サトシ
を城から追い出してしまった。
「ひっくっ・・サトシ・・」
ヒカリはサトシとの結婚を認められなかった事に酷く落ち込んでいた。
「ポッチャ・・」
ポッチャマもサトシが居なくなって悲しんでいた。
「ヒカリ・・」
ノゾミもヒカリの気持ちを察してヒカリを一人にさせた。

その頃、サトシもヒカリの結婚を認められずに酷く落ち込んでいた。
「ヒカリ・・」
「ピカチュウ・・」
(どうすれば良い・・このまま、ヒカリと離れ離れになるの嫌だ!)
サトシはどうすれば良いのか考えていた。
「ピカチュウ!」
「ピカチュウ?」
ピカチュウは必至にサトシに何かを伝えようとしていた。
サトシはそれが伝わった。
「そうだな・・王様が駄目て言われても俺とヒカリの気持ちは変わらない!」
サトシはある事を思いつき城付近に戻っていた。

その夜、周りが暗くなりサトシは警備兵に見つからないように城に潜り込んだ
そして、ヒカリの部屋の前まで着き、サトシは静かに部屋に入った。
「ヒカリ・・」
サトシはベットで眠っているヒカリの元に駆け寄った。
その時、扉が開きノゾミが部屋の中に入ってきた。
「サトシ!?」
ノゾミはサトシに気付いた。
「ノゾミ・・」
「まさか・・ヒカリを連れて行くの?」
「ああ・・此処に居たらヒカリは幸せにはならない・・」
ノゾミは安心した顔をした。
「なら、私も手伝うよ・・」
「え!?」
「あの事故以降、ヒカリの顔から笑顔がなくなって・・私も辛かっ
たの・・だから、ヒカリには幸せになって欲しい思っているの・・」
「ノゾミ・・」
「ピカ・・」
「とにかく、今はヒカリをお城から連れ行きましょ!」
「ニャール!」
「ああ!」

  • スレ7-390
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/11 23:52:56
その時、ヒカリは目を覚ました。
「サトシ・・サトシ!?」
ヒカリは目の前にサトシが居る事に驚いた。
「ヒカリ・・此処から出るぞ!」
「え!?・・どう言うこと?」
「説明は後だ!」
サトシはヒカリを抱き上げた。
「サトシ!?」
「今は静かにするんだ!」
「う、うん!」
ノゾミは部屋の周りに警備兵がいないことを確認した。
「今ならいけるわ!」
「ああ、行くぞ!」
「ピカ!」
「ポチャ!」
サトシ達は警備兵に見つからないようにして城の出口まで向った。
「さて、あそこに居る警備兵をどうしたら良いのか・・」
「ピーカ・・」
「それなら、ニャルマーに任せるわ!」
「ニャール!」
ニャルマーは警備兵達の前に出てくると警備兵達に催眠術をかけて眠らせた。
「ありがとう、ニャルマー・・」
「ニャール!」
「さあ、今のうちに城から出るわよ!」
「ああ!」
サトシ達は城から出ることが出来た。

「これから、どうするの?」
ノゾミはこれからの事を聞いた。
「此処から離れたマサラ王国に向おうと思っている!」
「ちょっと、待って!・・此処からマサラ王国まで1ヶ月は掛かるわよ!」
「大丈夫だ、あそこの森にギャロップ達と馬車を隠しある・・3週間でいける!」
ノゾミは少し呆れながら言った。
「分かったわ、私も一緒に行くわ!」
「え!?」
「だけど、ノゾミ!・・あなたがそこまでする必要は・・」
ヒカリは何とかノゾミに説得しようとしたが
「城からヒカリを出す手伝いしてしまった以上・・もうあそこには戻れないよ・・」
「ノゾミ・・」
「それに私と一緒の方がヒカリの世話も出来るしね!」
サトシはノゾミの決意を受け止めた。
「分かった、一緒に行こう、ノゾミ!」
「ええ!」
「ニャール!」
サトシ達は森に隠してあった、ギャロップ達と馬車に乗り込みフタバ王国から
離れて行った。
「さようなら・・お父様・・お母様・・」
ヒカリは生まれ故郷から離れていくにつれて涙を流した。

  • スレ7-394
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/12 23:56:08
2週間後、サトシ達はマサラ王国に繋がる森を通っていた。
「この先を抜ければ、マサラ王国だ!」
「ピカチュウ!」
馬車に乗っているヒカリは長旅の疲れが出てノゾミに身体を預けて眠っていた。
「ノゾミ、大丈夫か?」
「ええ、私は平気よ・・」
「ニャール・・」
ノゾミも旅の疲れでかなり疲れていた。
「すまない、ノゾミ・・ヒカリの世話までお前に押し付けてしまって・・」
「良いのよ、ヒカリの世話は私に任せて、早くマサラ王国に向いなさい!」

それから6日後、サトシ達はマサラ王国まで後少しの所まで来ていた。
「もうすぐだ!・・もうすぐでマサラ王国に着くぞ!」
「ピカチュウ!」
「ポッチャ!」
サトシ達はマサラ王国に着く事に喜んだ、その時、馬車が突然、燃え始めた。
「まずい!・・今すぐに離れるんだ!」
サトシはヒカリを抱き上げてノゾミと一緒に馬車から降りた。
すると、サトシ達の目の前に大勢の兵隊とポケモン達が居た。
「お前達は!?」
するとリーダ格の男が前に出てきた。
「我々は連れ去られたヒカリ王女を連れ戻しに来た!」
「やっぱり、フタバ王国の兵達か!」
「今すぐにヒカリ王女を返せばよし!・・従わない場合は力ずくでも返させても
らう!」
サトシは強気で兵隊達に放った。
「俺はヒカリを幸せにする為に此処まで来た!・・あと少しでそれが
叶う所まで!・・たとえ、国を敵に回してもヒカリは絶対、渡さない!」
「ピカチュウ!」
「ポッチャ!」
「なら、仕方ない・・」
兵隊達のポケモンは戦闘態勢に入った。

  • スレ7-395
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/12 23:56:36
「ピカチュウ、ポッチャマ、此処は何としてでも勝つぞ!」
「ピカ!」
「ポチャ!」
ピカチュウとポッチャマは向ってくるポケモン達を次々と倒していくが
あまりの数に押され始めた。
「2体だけではこの数には敵わない!」
「くっ!」
「ピカチュウ・・ポッチャマ・・」
ヒカリも心配そうにピカチュウとポッチャマを見つめていた。
「ピカ!!」
「ポチャ!!」
ピカチュウとポッチャマはサトシの前に倒れてしまった。
「ピカチュウ!?・・ポッチャマ!?」
そして、ポケモン達はピカチュウとポッチャマに止めを刺そうとした
その時
「カーメ!」
突如、カメックスがピカチュウとポッチャマの前に現れてピカチュウと
ポッチャマを守った。
「「カメックス!?」」
「来てくれたか・・」
カメックスは兵隊達のポケモンを次々と倒していた。
「くっ!・・撤退する!」
兵隊達はその場、去ってしまった。
「どうやら、間に合ったようだな・・サトシ・・」
サトシ達の目の前に一人の男が現れた。
「久しぶりだな・・シゲル王子・・いや、今はマサラ王国を束ね
る王・・シゲル王かな・・シゲル・・」
「ふっ・・君が王の責務を放り投げたから僕は王になったんだよ、サトシ・・」
ヒカリとノゾミはサトシとシゲルの言っている事が理解できなかった。
「サトシ!・・王ってどういうこと?」
サトシは決心して真実を話した。
「実は・・俺はマサラ王国の王子だったんだ・・」

  • スレ7-400
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/13 23:05:31
「まさか・・サトシがマサラ王国の王子だったなんて驚いたよ・・」
「ニャール・・」
サトシ達はシゲルの馬車に乗りマサラ王国に向っていた。
「隠すつもりは無かったんだが・・言う機会が無くて・・言い出せな
かったんだ・・」
「ピカチュウ・・」
「だけど、まさか、フタバ王国の王女様を連れてくると聞いた時は
驚いたよ・・」
シゲルの言葉でヒカリは
「これから、どうするのサトシ?」
「ポチャ・・」
「これから、マサラ王国で人知れずに暮らそうと思っている・・」
「だけど、フタバ王国の兵隊達に私達の事は知られてしまったわ・・
きっと、また直ぐにでも来るわよ!」
すると、シゲルは
「そこの所は大丈夫だよ・・マサラ王国に入ったら簡単には兵隊達
は入って来れないよ・・」
「だけど!・・私達がマサラ王国に居たら皆に迷惑をかけてしまうわ!」
「そのぐらいなら平気だよ・・友人でもあるサトシの頼みの為ならね!」
「本当にすまない、シゲル・・」

その後、サトシ達はマサラ王国の城に通されてた。
「しばらくはこの部屋を使ってもらって構わないよ・・」
「本当に何から何までありがとう・・」
サトシ達は長旅の疲れで横になった。
「もう、サトシたら・・こんな所で寝て・・」
ノゾミはソファに眠っているサトシに毛布をかけた。
「ヒカリ・・お風呂で汗を流しましょ!」
「うん!」
ノゾミはヒカリをお風呂場まで連れて行った。

「お湯をかけるわよ・・」
ノゾミはヒカリの頭にお湯をかけて頭を洗い始めた。
「ああ、気持ち良いわ・・」
「無理も無いよ、3週間もお風呂に入れなかったからね・・」
ノゾミとヒカリは久しぶりのお風呂に満喫していた。
その時
「うっ!?・・げほっ!?げほっ!?・・はあはあ・・」
ヒカリは突然のつわりに起こした。
「ヒカリ?・・まさか!?」
ノゾミはヒカリのつわりを見て驚いた。
「うん・・お腹に赤ちゃんが居るのよ・・」

  • スレ7-405
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/14 23:30:19
次の日、ノゾミはヒカリが妊娠している事をサトシとシゲルに話した。
「本当か、ノゾミ!?」
「嘘言って何になるのよ・・」
「ニャル・・」
サトシはヒカリの妊娠を知って複雑な気持ちになっていた。
「本当なら嬉しいけど、俺達は追われている身だ・・素直には喜
べないよ・・」
サトシの言葉でノゾミとヒカリは少し落ち込んだ。
すると、シゲルは
「だったら、兵隊達に追いかけるのを諦めさせるんだ!」
「だけど、どうやって?」
サトシはシゲルに聞き返すとシゲルはとんでもない事を言った。
「兵隊達が見ている所で死ぬんだ!」

それから1週間後
サトシはヒカリを抱き上げて崖の上に居た。
するとフタバ王国の兵士達がサトシを囲い込んだ。
「もう、逃げられないぞ、大人しくヒカリ様を返すんだ!」
サトシは一歩ずつ崖の方に向って歩き始めた。
「ま、待って!・・そこは崖だぞ!」
兵士の言葉にサトシは
「俺達は静かに暮らしたい・・だけど・・この世界に俺達が暮らせる所は
ない・・だから、あの世で一緒に暮らす・・」
「サトシと一緒なら何処にでも着いていくわ!」
サトシは真っ直ぐと崖に歩いていた。
「馬鹿なことはやめるんだ!!」
兵士の言葉にも聞かずにサトシは崖から飛び降りた。
「ヒカリ様!!!」
兵士達は崖の下を見るとそこには流れの早い川でサトシとヒカリの姿
は無かった。
「ヒカリ様、探すんだ!!・・何としてでもだ!!」
兵士達はその場を去っていた。

  • スレ7-407
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/14 23:30:54
「何とか行ったな・・」
サトシとヒカリは崖下にある穴に隠れて兵士達を騙した。
「怖かったわ・・」
ヒカリは崖から落ちた瞬間の恐怖が残っていた。
「ごめんな・・ヒカリ、怖い思いをさせて・・」
サトシはヒカリを優しく抱きしめた。
「うんうん・・サトシと一緒なら平気よ・・」
ヒカリはサトシに抱きついた。
「熱いところを申し訳ないけど、直ぐに此処から離れるぞ・・」
声のするほうを向くとそこにはシゲルがカイリューに乗って空を飛んでいた。

サトシとヒカリはカイリューに乗るとマサラ王国に戻っていた。
「これで兵士達は君達が死んだと思わせる事が出来た・・兵士達が
君達を探す事もなくなる・・」
「確かにこれなら・・兵士達の目をごまかせるかも知れないが、いくらな
んでも無理があると思うが・・」
「後は僕の方で根回しをしておくから大丈夫だ・・」
「ああ・・
「それと、君達は死んだ事になっている・・一生マサラ王国の城に暮ら
すことになるし、行動が制限されるよ・・」
「サトシと一緒ならそれぐらい平気よ!」
「分かった、僕が一生面倒を見てあげるよ・・」
「ありがとう、シゲル!」
その後、サトシとヒカリは死んだ事になり、兵士達はフタバ王国へ帰っていた。

  • スレ7-409
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/15 22:07:18
それから9ヵ月後、ノゾミはシゲルと結婚して子を宿していた。
そして、ヒカリの陣痛が始まりヒカリを部屋で出産をしようとしていた。
「大丈夫かな・・ヒカリ・・」
「ピカチュウ・・」
サトシはどうすれば良いのか分からず慌てていた。
「サトシ!・・あなたが慌ててどうするのよ!」
「まあまあ、ノゾミもそんなに怒ったらお腹の赤ちゃんに良くないよ・・」
シゲルはノゾミの身体を心配した。
その時、部屋から産声が聞こえてきた。
「生まれた!?」
「ピカチュウ!」
「ポッチャマ!」
部屋から助産師が出てきてサトシ達を部屋に通した。
「サトシ・・」
ヒカリは疲れた表情でベットに横になっていた。
「ヒカリ・・」
「見て、私達の赤ちゃんよ!」
ヒカリの隣に小さなベットに双子が眠っていた。
「赤ちゃんを産んでくれたありがとう、ヒカリ!」
サトシはヒカリを優しく抱きしめた。
「うんうん・・この子達を授かって私も嬉しいよ・・サトシ・・」

それから3年後、双子の赤ちゃんはすくすくと成長していた。
「ピカチュウ!・・ポッチャマ!・・あの木の実を取って!」
「ピカチュウ!」
「ポッチャマ!」
ピカチュウとポッチャマは木の実を採り双子に渡した。
「「ありがとう!」」
するとサトシがヒカリの車椅子を押しながら双子に近づいてきた。
「お父様!」
「お母様!」
双子はサトシとヒカリに近づいた。
「見て、この木の実・・ピカチュウとポッチャマが取ってくれたの!」
「あら、良かったわね、セイ・・アイ・・」
セイとアイは再びピカチュウとポッチャマと遊び始めた。
「サトシ・・あの子達が産まれてよかったわ!」
「俺もだ・・自由に行動できないけど・・ヒカリやセイとアイが居るだ
けで俺は嬉しいよ!」
「ありがとう・・サトシ・・」
サトシとヒカリは城で縛られながらもそこには、笑顔で満ちていた。

  • スレ7-410
  • 王女の幸せへ 平凡な毎日へ
  • 10/12/15 22:12:40
下手な小説を読んでいただきありがとうございます。
一応「王女の幸せへ 平凡な毎日へ」は完結です。
ヒカリとサトシの駆け落ちを前から書きたかったので書けてよかったです。

次からもう一つの結末を書いていきたいと思います。

  • スレ7-415
  • 王女の幸せへ 華やか道へ
  • 10/12/16 23:51:19
サトシとヒカリは結婚する事をヒカリの父親に伝えに行った。
だが、父親はサトシとヒカリの結婚を認めなかった。
「駄目だ!!・・お前達の結婚は断じて認めない!!」
「何故です、お父様!!・・どうして、私達の結婚を認めないのです!!」
「ヒカリ・・お前は名高きフタバ王国の王女!・・世話が係のサトシとは
断じて結婚を認めるわけにはいかない!」
「サトシとの結婚を認めてくれないのでしたら、私はこのフタバ王国を去り
ます!!」
「そんな事は認めない!!・・警備兵!!・・サトシを城から追い出すのだ!!」
警備兵達はサトシを取り押さえ城から追い出そうとした。
「ヒカリ!!」
「サトシ!!」
その時
「待ちなさい!!」
皆は声をする方を向くとそこには
「アヤコ!?」
「お母様!?」
アヤコは王に近づいて語り始めた。
「あなた・・今のヒカリを見て思い出さない?・・昔・・私と結婚する時
あなたがお父様に必至に説得して結婚を認めてくれた、あの頃を?」
アヤコの言葉で王はその当時の事を思い出した。
当時、王は名高きフタバ王国の王子であった王は庶民のアヤコと恋に落ち
て当時の王に必至に説得して結婚を認めてくれた。
ヒカリを見ていると当時の自分と重なって見えた王は暫らく黙って考えた。
「そうだな・・今の私はかつての父上と同じ事をしていた・・結婚を認めよう・・」
「お父様!!」
「サトシを離すのだ・・」
王の言葉で警備兵達はサトシを離した。
「ありがとうございます!!」
「サトシ・・ヒカリを任せたぞ・・」
「はい!!」
ヒカリは嬉しさのあまり涙を流してサトシに抱きついていた

  • スレ7-417
  • 王女の幸せへ 華やか道へ
  • 10/12/17 22:48:14
それから3週間後、サトシとヒカリの結婚を国民全員でお祝いしていた。
「はい、出来たわよ、ヒカリ!」
ノゾミはヒカリの髪を綺麗に束ねた。
「綺麗・・」
ヒカリも思わず自分のウエディングドレスに見惚れてしまった。
「今日はあなたが主役よ!」
「主役・・」
「そう、人生最高の日にしなさい、ヒカリ!」
「ありがとう、ノゾミ!」

そして、結婚式が始まりサトシがゆっくり現れ、それに続いてノゾミが
ヒカリの車椅子を押しながら現れる。
二人は神父の前に立ち、簡単な講釈の後、神父は問いかける二人に問いかける
「お互いにその想い合い、支え合い、共に幸せを築いていくことを誓いますか?」
「「はい、誓います・・」」
二人は迷うことなく答えた。
そして、誓った後、サトシはヒカリの顔に掛かっているヴェールを上げ、赤い顔で
ヒカリをじっと見つめる。
「サトシ・・」
「ヒカリ・・」
二人は目を閉じ、ゆっくりと唇を重ねる。
2人の顔が重なった瞬間、周りからは祝福の声と拍手が一斉に沸き起こる。
顔を離すとサトシとヒカリは恥ずかしそうにする。
式が終わるとサトシはヒカリを抱き上げた。
「サトシ!?」
ヒカリは驚きながらもサトシはヒカリを抱き上げたまま外に出た。
そこにはフタバ王国の民衆達がヒカリとサトシの結婚を祝って拍手をしていた。
「これは!?」
「皆、俺達の結婚を祝ってくれてれる為に集まってくれたんだ!」
ヒカリは民衆達に手を振ると民衆達は祝福の声が聞こえた。
「ありがとう・・皆・・」
ヒカリは涙を流しながら感謝をした。

その後、ヒカリが妊娠している事が分かり、サトシ達は大いに喜んだ。

  • スレ7-425
  • 王女の幸せへ 華やか道へ
  • 10/12/18 22:57:38
それから3年後、城の庭には元気良くピカチュウ達と遊ぶ男の子が居た。
「待ってよ、ピカチュウ、ポッチャマ!」
それを慌てて駆け寄るノゾミの姿があった。
「セイ様!・・そんな所を登ったらいけません!」
ノゾミは必至にセイを何とか捕まえた。
「セイ様!・・高い所を登ったらいけません!・・もし、落ちたらどうな
ります!」
「ごめんなさい・・」
セイはノゾミに謝った。
「ノゾミ、そんなに怒らないで・・」
声をする方を向くとそこにはサトシがヒカリの車椅子を押しながら近
づいてきた。
「サトシ、ヒカリ・・」
「お父様、お母様!」
セイはヒカリに近づいた。
「お母様、アイは?」
「今、ぐっすり眠っているわ・・」
ヒカリの腕には1ヶ月前に産まれた女の子、アイが眠っていた。
「セイもお兄ちゃんなら・・ノゾミ達の言う事もちゃんと聞かないといけ
ないぞ!」
「うん!」
セイは再びピカチュウ達と一緒に遊び始めた。
「それより、サトシ・・あんたは大丈夫だろうね?」
「ああ、王になる為には色々と勉強しないとな!」
「楽しみにしているわ、サトシがこのフタバ王国の王になる事を・・」
その後、サトシはフタバ王国の王となりヒカリと国民達の為にフタバ
王国を豊かにしていった。

  • スレ7-427
  • 王女の幸せへ
  • 10/12/18 23:18:45
「王女の幸せへ 華やか道へ」は完結です。

次から「小さな種達」の続きを書いていきます。
こちらももうすぐ完結させるつもりです。(今年中に完結は無理です)
下手な小説かと思いますが最後まで書いていきたいと思います。